こんにちは!なっつです。
北欧周遊旅行の中でスウェーデンの南東に浮かぶゴットランド島の町ヴィスビーを訪れました。今回はヴィスビーの廃墟観光編です。
日本では『魔女の宅急便』のモデルとして知られる町ですが(魔女宅めぐりレポ)、地元の人はあまり映画の存在自体ご存じなくて、ヨーロッパではそれよりも薔薇がキレイな街並みと教会廃墟群で有名になった町です!
私も薔薇が綺麗なスポットや廃墟を観光したので、その様子を記録します。
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Contents
薔薇が咲くフィスカーグレン
まずは薔薇を見にフィスカーグレンFiskargränd(漁師小路)という路地に向かいました。
両脇にヴィスビーらしいカラフルな家々が立ち並ぶ写真スポットです。
9月に訪れたので薔薇は控え目ですが、それでもきちんとお花の手入れされた家々は素敵でした。
と思ったら、持ち歩いてた『地球の歩き方』の表紙でした!
表紙は薔薇が満開の時ですね☆
ヴィスビーの教会廃墟めぐり
つづいて教会廃墟をめぐります。
ナゼ廃墟が多い?
そもそもヴィスビーが何故「廃墟の町」なのか?
12~13世紀、ハンザ同盟(バルト海沿岸の都市による貿易のための同盟)の中継地点として栄えたヴィスビーには、たくさんの教会が建てられました。
でも同盟の勢力の衰えとともに徐々に町は衰退して、16世紀ドイツのハンザ都市・リューベックの攻撃を受けた時に数あった教会も破壊されてしまったそうです。
そのため、ヴィスビー旧市街では町の至る所で教会の跡が見られるのです。
まずは現役のサンタ・マリア大聖堂から
この時は雨が降っていたので最初にサンタ・マリア大聖堂を訪れることにしました。どういうことかと言うと、ここはヴィスビーでは珍しい「屋根のある教会」なのです!
サンタ・マリア大聖堂はドイツ商人のために建てられた教会なので上述したドイツからの攻撃時も破壊を免れました。そのためヴィスビー旧市街で唯一繁栄期のままの姿で残る教会なのです。
内部を見学している間にすっかり雨もあがったので、教会前の階段を登ってみました。
階段の上からは町と海がきれいに見渡せます!ぽつぽつ教会廃墟も見えますね。
ベンチもあり、まったり景色を眺められる穴場でした☆
セント・ラーズ教会 S:t Lars Ruin
ようやく廃墟めぐりをスタートします。まずは大聖堂のすぐ近く、セント・ラーズ教会。
天井がなくなってしまってるけど石を積んだ教会の形ははっきり残っています。
廃墟というより遺跡のような印象を受けました。
セント・クレメンス教会 S:t Clemens Ruin
続いて、セント・クレメンス教会へ。
入り口らしき門が閉まってたので「ここは休業中なのかな?」とガイドブックを確認したところ…隣接する宿の人が鍵を持っているそう。なんだかRPGみたいな仕組みですよね 笑
さっそく宿の受付へ鍵を借りに行って、自分で解錠。貸し切り状態で見学できました。
ヴィスビーで最も古い教会で、草が生い茂ってます。
サンタ・カーリン教会 S:ta Karins Ruin
そしてヴィスビーの廃墟群の中でも最も美しいといわれる、サンタ・カーリン教会へ。(聖カタリーナ教会とも) 場所は大広場に面していて分かりやすいです。6月~8月中旬の公開とあったのですが、運良く公開してました。(ここも、開いてない場合は観光案内所で入場料を払うと鍵を貸してくれるそうです)
入った瞬間、息をのみました。
柱や窓の跡がくっきり残り教会の原型をとどめています。祭壇はここに、椅子はこのあたりにあったのかな…と想像できるぐらいに。きっと当時はたくさんの市民が出入りしていたのでしょう。
このあとも何ヵ所か廃墟をめぐったのですが、私はここ カーリン教会の廃墟が一番感動しました。
まとめ
約3.5キロの城壁に囲まれたヴィスビー旧市街。
『魔女の宅急便』のロケハンが行われたと知ってずっと憧れていた町ですが、実際に訪れてみると可愛い町並み以外にも温かい人や歴史を感じる廃墟など、ステキが詰まった場所でした☆
見どころがギュッと詰まっているので11時~17時の短い滞在でも旧市街内にある廃墟全てを見て周ることができたし、思い切って訪れて良かったです!
魔女宅ファンの方も廃墟好きの方も、是非ぜひ訪れてみて下さい。
なお、廃墟は夏季のみオープンのところが多いので、訪れる時期にはご注意くださいね!