サマータイム終了日にヨーロッパを旅行して現地時間に大混乱した話




 

こんにちは!なっつです。

今回はタイトル通り、ヨーロッパ旅行でサマータイムの切り替えに翻弄されたお話です!

私が終始あたふたしてるだけの旅行記なので、内容をじっくり読むことで逆にサマータイムが分かりにくくなるかもしれません。目次2.サマータイム終了日の体験談の部分は適度に飛ばしながらご覧頂いてOKです(笑)

この旅行の全体概要

  • 友人との女2人旅
  • 期間:2017年10月28日~11月3日
  • 5泊7日でドイツ・オーストリア・ハンガリーを訪問
  • ルフトハンザ航空エコノミー利用(ミュンヘンINブダペストOUT)

日程・費用の詳細はこちら

海外に関する記事は全て2018年以前の訪問に基づきます。コロナ渦や昨今の情勢により施設の営業状況、交通の運行状況、物価などが異なる場合がございますので、渡航計画の際は各公式サイトで最新情報をご確認ください。

そもそもサマータイムって?

そもそもサマータイムとは何か?

例えば日本とドイツの時差を調べると、こう書かれています。

  • 4月~10月:日本のー7時間(サマータイム)
  • 11月~3月:日本のー8時間

ヨーロッパにおいて4月~10月のサマータイム中は、11月~3月よりも時間が1時間進むのです。

現在日本ではあまり馴染みがないこの習慣。

なんでこんなややこしいことするの??

って思っちゃいますよね。

ヨーロッパやアメリカなど緯度が高い国では、夏と冬の日照時間の差が大きいです。そこで日照時間が長い時期だけ生活時間も1時間進めて、明るい時間を有効活用しよう!という目的で導入されたそうです。

明るい時間に行動を始めることで照明などの電気使用を抑え、明るいうちに帰宅することで余暇の時間も充実させるという訳です。

このサマータイムには開始日/終了日が設定されていてヨーロッパでは基本的に毎年3月の最終日曜日に開始 / 10月の最終日曜日に終了と決められています。

そして2017年のサマータイム終了は10月29日(日曜)の3:00。今回の私たちの旅程で言うと、ちょうどドイツ到着の翌朝でした!

時間が急に1時間戻るって、不思議な体験!
ややこしいけどつまりは29日に時計を1時間戻せば良いだけだよね!

出発前は割と軽く考えていたのですが、いざ経験してみるとドタバタあたふた。

時空の迷子になりかけました。

サマータイム終了日の体験談

まずは切り替え日前夜の10月28日(土)。ドイツ到着時のお話からスタートします。

サマータイム終了前夜:空港で

飛行機を降りてからいつも私がやることは、

  • 機内で切ってたスマホの電源をON
  • 通信費かからないようにデータ通信をOFF
  • 日本に到着連絡を入れるため空港のWi-fiにアクセス

この時点でスマホの時刻を見ると18:00。空港の時計とも合っているので、自動でドイツ時刻に設定されたようです。

いつもの旅行ではこの時に腕時計も現地時刻に合わせるのですが、今あわせても結局サマータイム終了後また調整が必要なので翌日に合わせようと横着しました。

思えばこの横着が失敗でした・・

サマータイム終了前夜:ホテルで

ミュンヘンで宿泊したホテルはこちら。

ホテル ドロミットHotel Doromit

Hotels.com  Expedia  agoda

このホテルではWi-fiが有料(€4)だったので接続しませんでした。

ホテル・ドロミット

そして翌日のアラームをスマホで設定する時にひとつの疑問が出てきました。

スマホの時計ってWi-fiに接続してなくても サマータイム自動で切り替えてくれるのかな…?

明日は7:34にミュンヘンを出る電車に乗るから2時間前の5:20に起きたいけど、もしスマホの時計がサマータイム終了時に切り替わらなければ5:20のアラームが鳴ることで4:20に目が覚めることになります。

考え出すとややこしいのですが、結局この時は5:20にアラームをセットして寝ることにしました。「時間が戻る」ということは、時計が切り替わっても切り替わらなくても電車に乗り遅れることはないからです。

たとえば4:20に起きたとしても1時間早く行動開始できるというだけ。明日起きてから確認しようと早めに就寝しました。

サマータイム明けの朝:ホテルで

10月29日(日)朝、スマホアラームで起床。画面に表示された時計を見ると、もちろん5:20です。でも実際の時間は4:20の可能性があります。

なぜならサマータイムが終了して1時間もどっていて、それにスマホが対応してくれてないかもしれないからです。

本当の時間は5:20なのか、4:20なのか。

ひとまず部屋には時計がないので別の確認手段を考えます。

ネットの世界時計見れば間違いないよ!
あ、駄目だWi-fi接続してないんだった;
そうだ!朝のニュース番組なら時計表示してくれてるんじゃない?
あ~~なるほど!

部屋のテレビをつけてみます。

サマータイム終了後のテレビ画面

:24

いや「:」の左側を知りたいのですがw

05:24なの? 04:24なの?

仕方ないのでホテルの受付の人に聞きに行くため軽く身支度することにしました。

歯磨きしながら窓を開けると…

なんと!向かいの建物の壁に大きな時計が掲げられているではありませんか✨

06:35

私はおそらく現在4時半か5時半だと思っていたのに、街の時計は6時半を指しています。

寝ぼけた頭で必死に考えます。

…これはつまり、そもそもの私達の認識が間違っていたのでは?
サマータイムが終了すると
時計は1時間戻るんじゃなくて、1時間進むってこと…?

サマータイムの仕組みをちゃんと理解していればこんな間違った発想にはならないのですが、この時はすぐさま自分よりも町の時計を100%信用してしまって、結果おかしな考えに至ってしまったのです。

ていうか現在6:35ってことは列車の発車時刻7:34まであと1時間しかないよ!

じっくり考える時間はないので大急ぎで準備して、ホテルをチェックアウトしました。

サマータイム明けの朝:ミュンヘン中央駅で

なんとか7:00過ぎに駅に到着して、私たちが乗る電車が出るはずの17番ホームに行きます。

出発ホームと時刻は予め調べていました

7:34発のDonauwörthドナウヴェルト行きの列車を探しますが、電光掲示板に書いてる発車予定にはそれらしき表示がありません。

発車30分前なら
そろそろ表示されてても良さそうなのにね・・

念のため大きな電光掲示板や他のホームを見に行ってみても7:34のDonauwörthなんて表示されていません。

ていうか、この掲示板、何かがおかしい…?

画像内の違和感、私たちが困惑するの分かってもらえますでしょうか?><

そう!時計は7時過ぎを指しているのに、電光掲示板の発車予定は6時台の電車ばかり!ぜったい変ですよね。

サマータイムの影響だと気づけば良かったんですが、この日はちょうど風がすごく強かったんです。私たちはサマータイムの存在をすっかり忘れて、

暴風の影響で6時台の電車が遅延してるんじゃない?

っていう推測をしました。駅員さんを呼び止めて状況を聞いてみます。

7:35のDonauwörth行きに乗りたいんですが、このホームで合ってますか?
駅員さん
はい、ここで大丈夫ですよ。
どれぐらい遅れますか?
駅員さん
…え? なんで?
他の電車は遅れているみたいなので。時間通り来ますか?

駅員さん
遅れてる電車はありませんよ。
でも今7時すぎてるのに、6時半の電車がまだ来てないですよ。

すると駅員さんから衝撃の一言。

駅員さん
今6時すぎですよ。

ここでようやく全てを理解しました。

まず、電車は遅延していない。

私たちが7時だと思い込んでいた時間は実は6時だったんです。

町中の時計が全て1時間早いままになっていたんです!

駅の時計も、朝ホテルの窓から見た大きな時計も間違っていて、スマホの時計が正しかったんです!!

サマータイム切り替え日の対策

ということで、1時間も早く駅に到着してしまった私たち。幸いミュンヘンの駅構内は早朝から色んなお店が開いているので退屈しなかったです。

ミュンヘン中央駅のインビス

この時間で名物白ソーセージを食べました

…でも!!

これがもしサマータイム終了日じゃなくて3月末のサマータイム開始日の出来事だったとしたら大変です。

1時間遅れてホテルを出発することになるから電車には確実に乗り遅れるだろうし、もし帰国日の空港に向かう時だったりしたら…考えただけで悲惨です><

私たちの様なトンチンカンな勘違いはないとしても、サマータイム切替日は要注意!

10月末と3月末にドイツへ旅行する方のために今回学んだ注意点と対策をメモしておきたいと思います。

スマホと腕時計の時刻について

スマホは機種や設定にもよりますが、サマータイム終了/開始時に自動で切り替えられるものが多いです。この旅行中に出会った日本人の話では、29日の朝3:00にスマホの時計を見ていると2時59分59秒のあと2時00分00秒に戻ったそうです!

Wi-fi環境下じゃないと自動では変わらないと思っていたのですが、私のスマホの時計はGPS機能によって調整されているからWi-Fiは関係ありませんでした。

つまり最初からスマホの時刻を信用して大丈夫だったのです。

海外に行く時のスマホの時刻設定についてはスマホの「設定」アプリ内の「自動タイムゾーン」がオンになっていれば国を移動した時やサマータイムが開始/終了した時にも自動で切り替わります。

うまく切り替わらない場合はチェックをはずして「タイムゾーンの選択」から今いる地域を選ぶという方法もあります。

…そうは言っても、自分のスマホが本当にサマータイムに対応してくれるのか、ちょっと不安は残りますよね。私も朝起きた時にスマホが本当に1時間戻ってるのか確認することが出来ないから「今4:30なのか5:30なのか」とっさに調べられなくて焦りました。

寝て起きて時計なしで自分が何時間寝たかなんて分からないしですしね^^

そのため、寝る前に腕時計を変更しておくことをおすすめします。

時計なら電波時計でない限り手動で時間を合わせないといけないので、勝手に切り替わることはありません。到着時にきっちり現地時刻に合わせた上でサマータイム終了日前夜に腕時計の時刻を1時間戻しておけば、起きた時すぐに正確な時間が分かります。

もしくはホテルの人に現時刻を確認するのも良いです!
アナログな方法ですが、結局それが1番確実なんだろうなぁと思いました。

町や駅の時計は信用しない

その日がサマータイムの切替日だと知っていたにも関わらず、町や駅の時計にまんまと翻弄された私たち。

例えば小さな個人商店の時計とかは間違ってるかも…と予想してたけど、まさかミュンヘン中央駅の時計が一切直されないとは思いもしてなかったのです。

何も知らずにこの状況見たら
「あれ?6:10の電車が1時間遅れてる?」って勘違いする旅行者もいるはず。

ドイツだけがこんな感じなのか他の欧米もなのかは分かりませんが、結局私たちが7時半にミュンヘンを出発するまで時計が直される様子はありませんでしたw

ドイツ鉄道DB2等車

移動中通過した駅の時計を見てても、多くの駅が8時過ぎても間違った時刻のままになっていました。

いやいや、駅員さん始発の前にちゃんと時計直しとこうよ!

って思ったけど、そう思うのはきっと日本人である私の感覚なんですよね。

もし大阪駅で日曜の朝8時に時計が全部間違ってたりしたら、きっと利用者から問い合わせあるだろうし、お詫びのアナウンスとかも流れるかもしれません。

でもドイツの人はきっとサマータイムにも慣れっこなんでしょう。ミュンヘン駅では時計が1時間進んでいても全く混乱は見られなかったし、駅員さんは7時過ぎの時計を前に「いま6時すぎだよ」って当然のように言いましたw

私と駅員さんのやりとりを聞いてた通りがかりのドイツ人からは「ミュンヘンで1時間長く過ごせるじゃん!ラッキーだね!」って声かけられて、なんだか明るくてイイなって思いました

そもそもサマータイムの開始/終了日が「10月31日」のような固定の日にちではなく
「最終日曜日」という変動形
で設定されているのは「日曜日なら皆休んでるから、時計がズレたままになってても誰も困らないよね」という理由からなんだそう。

ドイツには「日曜祝日は安息の日にあてるべき」という考えがあります。日祝はなるべく店を閉めましょうっていう「閉店法」なる法律が定められてるぐらい。

なのでサマータイムに慣れてない私たち旅行者は、現地の人に聞くとか前日に時計合わせておくなどして自分で気をつけるしかないんだなぁと思います!

まとめ

以上、文章にするとこの上なく分かりにくい内容となってしまいましたが、とにかくお伝えしたいのはサマータイム切り替え日は現地の時計が合ってるとは限らないので要注意ですよ~~!という体験記でした!

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『サマータイム終了日にヨーロッパを旅行して現地時間に大混乱した話』へのコメント

  1. 名前:はな 投稿日:2018/05/28(月) 07:40:45 ID:112487ec2 返信

    はじめまして、こんにちは!
    :24のツッコミのところで思わず吹き出してしまいました(笑)
    とても貴重な体験ですね。

    今度、同じくミュンヘン→フュッセン泊、ノイシュバンシュタイン城からヴィース教会へ観光を予定しています。
    ミュンヘンからフュッセンは、ICEを利用しなくても苦にならない距離でしょうか?

    個人旅行なので、なっつさんのブログとても参考になります!

    • 名前:なっつ 投稿日:2018/05/28(月) 12:43:20 ID:90c1cfa5e 返信

      >はな さん

      はじめまして、コメントありがとうございます!
      参考にして頂けてとても嬉しいです✨

      「 :24」、ついテレビに向かってツッコんでしまいました!
      すごくざっくりした時刻表示ですよね(笑)

      ミュンヘン→フュッセンの鉄道移動ですが、
      たしかICEは出てなくてRE(快速)を利用するのが一番早かったです。
      所要2時間ちょっとなので、個人的には苦にならなかったです!
      直通で行ける便もあれば途中Buchloe駅で乗り換えが必要な便もあります。

      ただ本数が一時間に1本ぐらいしかないので、詳しい発着時間はドイツ鉄道のサイトで時刻表チェックおすすめします。(fromにMünchen Hbf、toにFüssenを入力して日時を選んで見れます☆)
      もし宜しければ↓この記事で時刻の調べ方・REの車内・お得チケット購入方法のことを書いているのでご覧になってください^^
      http://1week-europe.com/2017/11/21/bayern-trip/

      フュッセンもノイシュバンシュタイン城もヴィース教会も
      また行きたいぐらい良かったので、羨ましいです!
      素敵なご旅行になりますように(^O^)/