こんにちは!
今回はアイルランドのコーヴで訪れた タイタニック・エクスペリエンス・コーヴ Titanic Experience Cobh をレポートします
この旅行の全体概要
- 2017年12月25日~2018年1月4日
- 9泊11日の夫婦旅
- 日本~アイルランドの往復航空券はエクスペディア予約
Contents
タイタニック・エクスペリエンス・コーヴとは?
1912年の処女航海で沈没した豪華客船タイタニック号。イギリスのサウサンプトンを出航し、フランスのシェルブールに寄港後、アイルランドのコーヴ(当時クイーンズタウン)にも寄港しました。
その数日後アメリカに向かう途中大西洋で沈んでしまったため、コーヴはタイタニック号の最終寄港地として知られます。
タイタニック・エクスペリエンス・コーヴは、そんなタイタニック号関連資料の展示施設。
タイタニック関連の施設といえば、造船所のあった北アイルランドのタイタニック・ベルファストや出航の地イギリス・サウサンプトンのSeaCity博物館などもあり、正直それらのほうが大規模です。
ただ、コーヴのタイタニック・エクスペリエンスは、コーヴから乗り込んだ乗客にスポットが当てられてる点で特徴的といえます !!
コーヴからは1912年4月11日、123名がタイタニック号に乗船して、結果大事故に巻き込まれました。このうち生き残ったのは44名だけだったといいます。
タイタニック・エクスペリエンス・コーヴはそんなコーヴから乗り込んだ乗客の気分になって、乗船~沈没の追体験が出来る施設なのです
館内をレポート
ではさっそく内部に入ってみましょう。
入り口
こちらが入り口
星印の赤いマークは、船を所有していたホワイト・スター・ライン社のマークです。建物は同社の発券所だった場所に建っています。
入るとすぐにチケット売り場
内部見学は時間で区切られたツアーに参加する形になっていて、料金は大人ひとり€9.5でした。予約も可能。(方法は後述しますね)
こちらが入場チケット
さすがは元発券所。実際の乗船券風なチケットにテンションあがります♥ よく見ると、左下に人の名前が書いています。
そして夫にも、
なるほど。実際の乗客123人のうちの誰かになりきるという訳ですね!他の参加者を見たかんじ、おそらくですが性別と大体の年齢に合わせて発券してくれている様でした。
ちなみに私たちの前にチェックインしてた人はファーストクラスでした。コーヴから乗った多くはアメリカへの移民でサードクラスの乗客だったから、ファーストクラスはかなり貴重なチケットらしいです。見学ツアーするうえで何か違いがある訳ではないけど羨ましいです✨笑
受付を終えるとツアー開始時間の15分前?(←ごめんなさい時間はうろ覚えです)に戻ってくるよう案内されます。
↑映画でレオナルド・ディカプリオ演じるジャックが乗船券を手に入れたのはコーヴだと思ってた私は、パブの前で「レオ様もここでポーカーしたのかな?」と浮かれてます…
でも帰国後もう一度見直してみると、映画の始まりはコーヴではなくサウサンプトンでした。コーヴの街は映像として登場することはなく「コーヴをあとに船は進み…」みたいなナレーションが出てくるだけでした~ ^^;
見学ツアー開始!
開始時刻になったので、奥の黒い扉から見学ツアースタートです。
まずテラスで実際の海を見ながら説明を受けます。
当時コーヴには大きな船を接岸する設備がなかったため、タイタニック号は少し離れた沖合に停泊させ、乗客はこの施設の場所から連絡ボートで向かったそうです。
再度建物に入って、キャビンの復元展示の説明。
サード・クラスのキャビン
ケイティさん(私)もこんなかんじの部屋に泊まっていたのですね!
食事のメニュー
右上には沈没前日である4月14日の日付が…亡くなった乗客にとっては最後の晩餐ということでしょうか ><
こちらはファースト・クラスのキャビン
最後にスライド映像が流れて、ガイドさん付きツアーは終了!開始からここまでは30分ぐらいでした。
展示室は自由見学
ガイドさんによる説明の後はタイタニック号に関する展示室が続いていて、自分のペースで見学できます。船の見取り図や模型、ゲームや船内各所の”におい”の再現などもあり、タイタニック号のことを五感で学べるようになっています。
あと、忘れてはいけないのが出口手前の乗客リスト!
名前の下にはSavedまたはLostの記述があり、自分の安否を確認できます。ケイティさん(私)とマイケルさん(夫)を探してみたところ、両名ともLostの文字。残念ながら事故の犠牲になってしまったのですね・・・
私たちの隣でリストチェックしていた子連れファミリーは、お父さんだけが亡くなっていました。実際に避難時の救命ボートは婦女子が優先搭乗だったと言われてるので、大人の男性は助からなかった方が多いようです ><
近くにはタッチパネル画面があり、コーヴから乗船した123人ひとりずつのプロフィールを知ることが可能です。
ケイティさんは亡くなったため情報少なかったのですが、試しに生存者の画面を見てみると、乗船の経緯や何番のボートで助けられたか、その後いつまで生きたかなど、かなり詳細が綴られていました!
これは救命ボートのデータ
生き残った人は、自分が何時出発のボートで助かったのかも確認できます。
展示室では資料の多さ、リアルさ、生存者のデータの細かさから、改めて架空の悲劇ではないんだと・・・つい100年ほど前に実際に起こったことなんだと実感しました。
お土産屋さん
展示室を出ると、ミュージアムショップになっています。(そのまま出入口に繋がっているので、ここだけならチケット買わなくても入ることが可能。) タイタニック関係の本や模型、グッズを中心にアイルランドお土産も並んでます。
船好きの夫は大興奮でタイタニックグッズを買いあさってました(笑)
施設情報とツアー予約方法
タイタニック・エクスペリエンスは毎日夕方まであいています。ツアーは夏場は15分置き、冬場は30分置きにスタートします。
- DATA
- 20 Casement Square, Kilgarvan, Cobh, Co. Cork, P24 DW63
- +353 21 481 4412
- 4月~9月末:09:00~18:00
- 10月~3月末:10:00~17:30
- ※ツアーは閉館の45分前に受付終了
- 最新情報はサイトをご確認下さい
希望の時間があるなら当日だと埋まってしまう可能性があるので、ネット予約が安心です☆私たちも念のため事前予約して行きました。公式サイトの予約画面から可能。
BOOK TICKETSをクリックすると、
参加日時と人数を選べます。
NEXTで名前とメールアドレスの入力画面へ。続いて支払い画面でクレジットカード情報を入力します。
支払いが完了すると、入力したアドレス宛に確認メールが送られてきます。これで当日は受付で送られてきたメールを見せるだけ♪
コーヴの行き方
行き方ですが、ダブリンから訪れる場合はまずアイルランド南部の都市コークCorkまで行き、コーブCobh行きの電車に乗り継ぎます。
コーク~コーヴへは運賃€6 / 所要約25分。
電車の乗り方とダブリン~コークの移動はこちらの記事をどうぞ

コーク~コーヴの車内
途中両側に海が見え、眺めバツグンの路線です!
コーヴ駅到着。
タイタニック・エクスペリエンスは駅舎を出てから海沿いの道を東に進むと見えてきます。
まとめ
以上、アイルランド南部にあるタイタニック・エクスペリエンス・コーヴの紹介でした!
実際の乗客目線で歴史的大事故を振り返るという、すこし変わった展示施設。ツアーは英語ですが、映像やパネルがたくさんあったので多少聞き取れない部分があっても楽しめると思います。タイタニック号のこと、そしてコーヴからの乗客のことを分かりやすく学べました。
コーヴ自体もキレイな街だったので、アイルランドを旅行する際はぜひぜひプランに入れてみてくださいね。
そして訪れる前には、やはりこの映画は必見です★



アイルランド旅行でお世話になったガイドブック