初心者がしまなみ海道を往復サイクリングしてみたら【尾道→今治編】




 

こんにちは!なっつです。

わたし
なかなか旅行できない日々が続いているので最近は国内旅の思い出を綴っています。

尾道旅行の途中、しまなみ海道往復サイクリングにチャレンジしました。

しまなみ海道とは広島県尾道市~愛媛県今治市の間にある島と橋を結ぶ道路のこと。自動車道と別に自転車歩行者が通行できる道も整備されており、瀬戸内の多島美を眼下に走るサイクリングロードは「サイクリストの聖地」として注目を集めます。

サイクリストの聖地碑

私もせっかく尾道に長期滞在するのだから、是非一度走ってみたい。そして可能なら尾道→今治ルートと今治→尾道ルートの両方を経験したいと思いました。

でも、その全長距離は70km以上。往復ならその倍。果たして普段から運動不足の私(30代女・腰痛持ち)が無事に往復できるのか!?

道中の景色・休憩地・走行距離・所要時間を記録したのでシェアしたいと思います。

おそらくサイクリストや体力ある方からすると「時間掛かりすぎじゃないか?」「休憩長っ」…と、見てられないレベルだと思いますが、初心者がチャレンジしたリアルということで、私のような体力に自信がない人向けに書きました!

海外に関する記事は全て2018年以前の訪問に基づきます。コロナ渦や昨今の情勢により施設の営業状況、交通の運行状況、物価などが異なる場合がございますので、渡航計画の際は各公式サイトで最新情報をご確認ください。

私のしまなみサイクリング日程とルート

時期は10月初旬。尾道駅前しまなみレンタサイクルでクロスバイクを2日間レンタルし、下記のように往復する予定です!

  • 1日目 尾道駅前→今治駅前 今治市街泊
  • 2日目 今治駅前→尾道駅前
しまなみ海道サイクリング

まずルートを考える際に悩んだのが、今治のどの地点を折り返し地点にするかということ。橋のふもとサンライズ糸山までの片道70km(往復140km)コースか、もしくは市街地も含め今治駅までの76.5km(往復153km)コースか。。

尾道のしまなみ海道サイクリングスタート

しまなみ海道サイクリングロードを示すマップや看板では「サンライズ糸山」までとしていることが多いので、そちらのが一般的なのかなと思いつつ、私は悩んだ末に今治駅までの76.5kmを走ることにしました。

わたし
体力ないと言いながら何故あえて長い道のりを選ぶのか・・・

その理由は今治市街地まで行ったほうが宿の選択肢が増えること。

それにしまなみサイクリングの道しるべブルーライン「今治まで〇〇km」の表示は今治市街地を含めた距離だと知り、今治駅前まで走るほうがより大きな達成感を味わえるのではと思ったからです。

今治のしまなみ海道サイクリング起点

ブルーラインの0km地点にある今治駅前シクロの家の壁。今治に到着した時と出発する時に、ここで記念写真を撮りたかったのも理由のひとつです。(ミーハーですみません)

念のため本番1週間前に36kmの距離を走って足を慣らしておきました。

観光しながらサイクリング!尾道の向島外周をぐるっと一周
観光しながらサイクリング!尾道の向島外周をぐるっと一周
尾道の対岸の島、向島外周コースをサイクリング…というより観光兼ねてポタリングしました!岩子島や因島大橋にも。道中の写真、観光スポットやグルメも紹介しつつルートやかかった所要時間などをシェアします。

そして迎えた当日。76.5km×2日、合計153kmの長距離サイクリングのスタートです!

尾道→今治サイクリングの記録

この日の天気予報は晴れ時々くもり。暑すぎず風もなく、走りやすそうです♪

尾道~駅前渡船

8:00 / 尾道駅前のしまなみレンタサイクルターミナルでレンタル手続き。

尾道のしまなみレンタサイクル

クロスバイク2日分のレンタル料¥1100×2日=¥2200(2022年現在は¥2000×2日で¥4000)+保証料¥1,100(保証料は同じターミナルに返却すると戻ってきます)を支払いました。ヘルメットも借りられます。特に今治側では愛媛県でヘルメット着用の条例が出されているため、しまなみ海道を縦断する方は装着忘れないようにしましょう。

▶ しまなみレンタサイクルターミナルの営業情報はコチラ

尾道のしまなみサイクリング拠点

尾道駅前にある起点。奥に見える乗り場から自転車ごと渡船に乗り込んで、向島に渡ります。

尾道水道

尾道~向島間は橋も架かっているのですが、自転車用の道幅が狭く危ないので渡船の利用が推奨されています。

8:30 / 駅前渡船は自転車込みで¥110。船内で運賃を支払い、5分ほどで向島に到着します。

向島~因島大橋

向島の街中

8:35 / 渡船を降りたらここから本格的にサイクリング開始!今治方面のブルーラインに沿って車道左側を走ります。

しまなみサイクリングロードは目的地までの道筋や距離の案内が各所にあり、初めての道でも分かりやすいです。

しまなみ海道サイクリングブルーライン
わたし
走り進めるにつれて「今治まで〇〇km」の数字が減ってくのがモチベーションになりました♡
向島サイクリング

住宅地を抜けたら因島大橋目指して海沿い走行。最初に見える赤い橋は向島大橋といい、しまなみ方面ではなく岩子島に渡る橋なのでお間違えなく♪

因島大橋

9:05 / 向島休憩所では因島大橋が正面からきれいに眺められました!

因島大橋

平坦なイメージのあるしまなみ海道ですが、実は橋へのアプローチで度々上り坂が登場します。ギアを変えれば上れる緩やかな勾配ではあるのですが、確実にここで1回スピードとテンション下がります(笑)

因島大橋

坂が終わったら橋への入り口!自転車用と歩行者用で道が分けられてたりするので案内標識を確認して通行しましょう。

因島大橋

ちなみに因島大橋は2層式になっていて自転車は車道の下(橋の内部)を走るため、景色があまり見えません。

因島大橋

その代わりにちょっと近未来的な雰囲気が楽しめます。

因島大橋

橋を渡り切ったあとの坂をサーっと下る時間は爽快でした!

因島~生口橋

はっさく屋

9:35-10:00 / 因島大橋そばに建つはっさく屋で休憩。しまなみルートから少しはずれて300mほど坂をのぼらないといけませんが、因島発祥であるはっさくの大福は是非ここで味わって頂きたいです☆

しまなみ海道サイクリングアメニティ公園

たっぷり休憩したので生口島まで一気に走り抜けます!

因島サイクリング

因島はルート通り内陸部を通ったのでアップダウン多め。

別日に試したのですが、左画像の箇所で内陸方面へ左折せず外周ルートを進むほうが、アップダウン少なく楽でした。

生口橋

11:00 / 生口橋サイクリング休憩所から。

生口島~多々羅大橋

11:10 /瀬戸田レモンで有名な生口島に上陸。

生口島サイクリング

11:30-12:00 / ジェラート専門店ドルチェにて休憩しました。

ブルーライン沿いにあるためたくさんのサイクリストで賑わっています。

わたし
並ぶ時間で結構タイムロスしてしまいました!

瀬戸田レモン・デコみかん・伯方の塩という人気TOP3をチョイス。自然な甘みが爽やかで本当に美味しかったです。

お取り寄せもあるので「なかなか生口島までは行けない」という方は是非利用してみてください♪

生口島サイクリング

生口島内は平坦で走りやすく見どころも多い印象を受けました。尾道から瀬戸田をゆっくり観光しながらサイクリングして、フェリーで尾道へ戻るルートも良いなと思います。

多々羅大橋

12:40 / 多々羅大橋は広島県と愛媛県のちょうど境の橋。

多々羅大橋

橋の上にはなんと県境が。自転車で県境を越えるってなんだか嬉しいですね♪

大三島~大三島橋

多々羅大橋

13:10-20 / 多々羅大橋の愛媛側で小休憩。「サイクリストの聖地碑」にて。

大三島はしまなみ海道の島の中で最も広い面積を誇りますが、サイクリングルートが通っているのは島内東側のごく一部なので意外と難なくクリアできます!

大三島橋

13:50 / 大三島橋も他の橋に比べるとコンパクト。

伯方島~伯方・大島大橋

伯方島も距離が短く、多々羅大橋以降は休憩なしで大島の手前までやって来ました!

伯方島サイクリング

残る島はあと1つ。そう思うと気持ちに余裕が出てきたので道の駅・伯方S・Cパークで遅めの昼ごはんを食べることに。

14:10-50 / 伯方島といえばなんといっても「伯方の塩」ですよね!塩ラーメンを頂きました。伯方の塩ソフトクリームも美味しそうだったけど復路の楽しみに取っておきます。

14:55 / 伯方島と大島を繋ぐ橋。今治駅までの距離は残り26kmです!

大島~来島海峡大橋

15:05 / さてさて、腹ごしらえして意気揚々と渡ってきた大島ですが、、ここで私はしまなみ海道の本当の過酷さを知ります。なぜならば大島内陸部には、しまなみ海道最大の難関・宮窪峠が待ち構えていたからです。

こちらGooglemapの勾配表をご覧いただいても分かるようにしまなみ海道(尾道→今治)のサイクリングルートは、終盤に長く急な坂が集中しているんですよね・・・

宮窪峠

今まで登場した坂道では自転車から降りず頑張ったけど、ここは何度か自転車を押して歩きました。

地元でも難所として有名なのでしょう。追い越してく車やバイクから「がんばれー!」「あと少しー!」という温かい声援を頂きました(笑)

来島海峡大橋

16:20 / 峠を越えたのも束の間、追い打ちをかけてくるのが本日最後の橋・来島海峡大橋。なんと全長6.2kmの3連橋。走破するにも今までの橋の3倍の時間がかかりました。

事前に見た本やネットの情報でも多くの経験者様が「大島攻略には時間がかかる」って警告してくれていたのに・・・甘く考えていました。反省。

来島海峡大橋

見晴らしは今日通ってきた橋の中でもトップクラスに良いんですが・・・日暮れが迫っていたので景色を楽しむ余裕がありませんでした。

来島海峡大橋

来島海峡大橋を渡った後は、ぐるぐると坂を下ります。

わたし
夕焼け見ながらのウォータースライダーみたいでちょっと楽しい。( 内心は焦ってます )

今治市街地へ

17:20 / そんな訳で今治本土に到着したのは日没直前。夜間走行は禁止されているから、なんとか日が沈む前に到着したい!

来島海峡大橋

橋を下りたところにあるサンライズ糸山をゴールにしておけば良かったと若干後悔しつつ・・・ここから宿のある今治市街地へもうひと踏ん張りです!

しまなみ海道ブルーライン

サンライズ糸山から今治駅は約6.5kmの距離。ゴールめざして必死に漕ぎ続けます!

・・・が、今治駅まであと3kmもないところでタイムオーバー。

今治市街

17:30 /この暗さのなか車道走るのは危ないと判断し、この日はここで終了。自転車押しながら歩道を歩いて、今治市街の宿へ直行しました。

まったく目標達成できてないけど(笑)、宿にてひとりお疲れ様会!

甘辛いタレをからめて食べる鶏皮や愛媛のから揚げ「せんざんき」など、今治流の焼き鳥屋メニューをテイクアウトで味わいました。

今治の焼きとり店を探す

尾道→今治をサイクリングした感想

ということで、サイクリング初心者が尾道から今治へ1日で自転車移動しようとした結果は…

なんとか今治本土には上陸できたけど、市街地までは時間切れで到達できませんでした

原因は完全に時間配分のミス。後半の大変さを甘く見て前半のんびり休憩しすぎました・・・それに自分の走行スピードを考えると朝は8時よりもっと早くに出発するべきでした。しまなみ海道は速い人で5~6時間、初心者だと9~10時間見ておいた方が良いと言われますが、私は完全に後者です。

来島海峡大橋

と、たくさん反省の残る初日ではありましたが、それでもやはりしまなみ海道サイクリングは期待以上に楽しかったです。瀬戸内の多島美を眺めながら海の上を走るのは最高に爽快!往路で再びこの感覚を味わえるのが嬉しいです。

しまなみ海道のサイクリングロードは初心者も走りやすく整備されているし、各島にレンタサイクルターミナルがあり「もし途中の島で走れなくなっても乗り捨て返却できる」という安心感がありました。パンクや故障などトラブルに遭った際の連絡先もレンタル時に教えてもらえます。

また、意外にも「足腰が痛くて進めない・・・」という事態にはなかったから、それは1週間前におこなった足慣らしの効果かもしれません。

復路こそは時間内に走破できるのか。次回に続きます!

初心者がしまなみ海道を往復サイクリングしてみたら【今治→尾道編】
初心者がしまなみ海道を往復サイクリングしてみたら【今治→尾道編】
サイクリング初心者がしまなみ海道の今治駅前から尾道までを1日で走破しようとした体験記。ルートや所要時間、道中の景色や休憩スポットなど細かく記載!


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