こんにちは!なっつです。
今回はヘルシンキ市内の移動に便利なデイチケットとトラムの乗り方について紹介したいと思います。
※2024年8月にフィンランドを再訪したので最新情報に更新しました!
Contents
観光にはデイチケットがお得
Day Ticket (デイチケット)とは、ヘルシンキの交通機関(トラム・地下鉄・近郊列車・市バス・スオメリンナ島へのフェリー)が一定時間乗り放題になるお得なカードです。
コンパクトな町ヘルシンキは多くの観光スポットが歩いて周れる範囲に密集していますが、中心部から離れたところにも見どころはあります。
例えば…
- アラビアアウトレット(トラム)
- マリメッコファクトリー(地下鉄)
- 世界遺産スオメリンナ島(フェリー)
↑このあたりに行くには交通機関利用が必須。
- ヒエタラハティマーケット
- ハカニエミマーケット
- かもめ食堂
- テンペリアウキオ教会
- シベリウス公園
- デザインディストリクト
↑このあたりも中心部から歩けなくはないけど、ちょっと離れています。
これら中心部から離れたスポットに数カ所訪れる予定があれば、乗り放題デイチケットがオススメ。また乗り継ぎや途中下車に時間がかかっても料金が変わらない点、チケット買う手間が一度で済む点もメリットです。
※なお1回券(シングルチケット)も最初の刻印から80分以内なら乗り継ぎ可能。トラムから地下鉄など、乗り物をまたいでの乗り換えもできます。
料金は?
チケット料金は年齢(子ども・大人・シニアなど)、有効時間(24h、48hなど)、そして有効エリア(Zone)によって異なります。
ヘルシンキの主な観光スポットは1番安いエリア Zone AB のチケットで周れますが、ヴァンター空港はZone Cに位置します。
なので空港~ヘルシンキ中心部の移動も含む日は、Zone ABC 用のチケットを購入することになります。Zone分けと各Zone金額については公式サイトをご確認ください。
ヘルシンキ中心部 Zone AB で使える24時間デイチケットは€9。1回乗車券シングルチケットは€2.95なので、4回以上乗車すれば元がとれる計算になります。
また、有効期間は1day,2daysと表現されていますが、実際には24hour,48hours… というように日をまたいで使えます。有効時間48時間なら€13.5、72時間なら€18。利用日数が長いほど1日あたりの料金が割安になるので、滞在日数とプランにあわせて選んでみてくださいね!
購入場所は?
デイチケットは様々な場所で購入できます。
- トラム乗り場や駅の券売機
- 観光案内所
▲ 港のフェリー乗り場にある券売機。
R-kioskiというコンビニや一部宿泊施設でも取り扱いがありますが、手数料がかかり少し割高です。
トラムの乗り方
ヘルシンキのトラム・地下鉄・近郊列車・市バス・スオメリンナ島へのフェリーは全てHSL社の運営。デイチケットを買ってしまえば、有効期間/ゾーン内ならどれでも好きに乗り降り出来ます。
今回は、中でも観光客が気軽に利用しやすい トラムについて乗車方法をご紹介します!
ヘルシンキの街なかにはたくさんのトラムが行き交っています。黄色×緑の優しいカラーリングも、街並みを眺めながら移動できるところも良いですよね。
路線図チェック
まずは地図で現在地を確認!現在地近くの停留所を探します。次にトラム路線図で
- 目的地に何番線で行けるか
- 終点の停留所名(向かう方向)
をチェックします。
トラム停留所へ
ルートが決まったら、停留所から乗車します。
緑のフレームに黄色のマークがトラム乗り場
特にヘルシンキ大聖堂前の停留所は多くの路線が通っているため、頻繁にトラムがやってきます。
多くの乗り場には掲示板が設置されていて、あと何分で何番線の車両が来るか表示されているので分かりやすいです。
トラムがやって来たらフロント部分の表示で路線番号と行先をチェック。上りと下りで乗り場が向かい合わせになっているので反対方向へ行く乗り場で待たないように注意です!
乗車券を持っていない場合は前方ドアから乗り込んで購入します。券を持っていれば、どの乗り口から乗り込んでもOK。ドアは横にある赤いボタンが光っている時に押すと開きます。
車内で
デイチケットは使い始める初回だけドア横に設置されているカードリーダーに読み取らせます。カードをかざして緑のランプが光れば利用開始となります。
このカードリーダーは同じものが地下鉄の改札やバス車内にも設置されています。デイチケットで利用する場合2回目以降はタッチ不要で乗り降りできます。
と心配に思っちゃいますよね。でもヘルシンキの交通機関はしょっちゅう抜き打ちチェックが入るので大丈夫!もし有効な切符を持っていない場合は、高額の罰金になります。
チェック風景には旅行中何度か遭遇しましたが、4人の検札員が前後のドアからいっせいに車内に乗り込んで乗客を挟みうちして、全員のチケットをもれなくチェックします。この逃げ場のないかんじは、ちゃんと有効チケット持っていてもドキドキしました(笑)
降り方
車内上部の電光掲示板には終点と次にとまる停留所が順に表示されます。
自分が降りる停留所が表示されたら赤いブザーを押して合図します。このへんは日本のバスと同じですね。
ただし、
- 到着前・到着時のアナウンスがない
- 車内の電光掲示板は「次の停留所」と「行き先」が
フィンランド語とスウェーデン語で表示される
この2点は慣れなくて少し混乱しました。土地勘つかむまでは自分が今どの辺を走っているのか、電光掲示板と地図でこまめに確認しながら乗るのが安心です。
降りる時はどのドアからでもOK!車内ドア横の丸いボタンを押すと開きます。
デイチケット大活躍!私たちのヘルシンキ観光ルート
最後に、デイチケットがどれだけお得かお伝えするため、私たちのヘルシンキでの行動ルートを公開します!
私たちのデイチケット利用例
10:00 ヘルシンキ到着後、観光案内所でデイチケット購入
⇩トラム
10:30 宿泊ホテルにスーツケースを預ける
⇩トラム
11:00 エテラ港のマーケット広場・大聖堂などを観光
⇩トラム
12:00 ヒエタラハティのフリーマーケットで買い物
⇩トラム
13:30 サーモンクリームスープが有名なレストランでランチ
⇩トラム
14:30 ヘルシンキ中央駅で乗り換え
⇩地下鉄
15:00 マリメッコ・ファクトリーで買い物
⇩地下鉄
16:30 Kamppi駅で下車してテンペリアウキオ教会を観光
⇩トラム
18:00 かもめ食堂でお茶
⇩トラム
19:30 夜のヘルシンキ大聖堂を見るため途中下車
⇩トラム
20:00 ホテル着・就寝
(24時間有効なので日をまたいでOK)
07:30 ホテル出発
⇩トラム
08:00 フェリーターミナルからエストニアへ
なんと24時間で11回も乗ってました(笑) たぶん乗り放題券がなかったら、1日でここまで行動することは難しかったと思います。
まとめ
ヘルシンキの市街地を網羅し、市民の足としても愛されるトラム。外の景色が見えるぶん方向感覚がつかみやすいし、一度乗り方を覚えれば本当に便利でオススメ!
私たちも乗車回数を重ねるうちに少しづつ乗りこなせるようになってきて、ちょっとだけヘルシンキの町が身近になった気がしました。