こんにちは!なっつです。
2017年末ヨーロッパ夫婦旅行。今回はイギリス・マンチェスターにある科学産業博物館に訪れます。
科学産業博物館とは?
18世紀後半にイギリスではじまった産業革命。マンチェスターはその中心地として発展した工業都市です☆
市内にある科学産業博物館 Museum of Science&Industry には、そんな近代化の遺産が多く展示されています。
入館は無料(寄付制)
この博物館は5つの建物から成っていてそれぞれに出入りできますが、ひとまず館内マップをもらうためメインエントランスの受付へ。Great western warehouseと書かれたレンガ造りの建物に向かいます。
ミュージアムショップやカフェもメインエントランスのそばにありました。
受付では館内MAP (裏面はイベント予定表) をもらえます。入場料は無料☆(£3の寄付歓迎とのこと)
ここに限らず、イギリスの博物館や美術館は寄付制が多いです。「芸術や文化はみんなが平等に楽しむもの」という意識が国全体に浸透しているからなんだそう
内部の写真を紹介
それではさっそく内部に進みます!
①エントランスホール
受付カウンターの奥には産業革命に関する展示スペースが広がります。
という訳で、西洋史マニアの夫に解説してもらいました。
産業革命はざっくりいうと18世紀後半イギリスで起こった綿工業と蒸気機関の発達です。従来手作業でおこなっていた紡績の工程を機械化することに成功し、一気に生産性がアップしました。
博物館のメインホールではその歴史についてパネルや実際の機械の展示を用いて詳しく説明されています。
大量生産が可能になった綿織物を安価で各地へ輸送するため、イギリスでは交通も発達していきました。
出典 Wikipedia
蒸気船。蒸気機関車。鉄道。マンチェスター~リヴァプールでも1830年、世界で初めて定期運行する鉄道が開通しました。内陸のマンチェスターから港町リヴァプールへ大量に (しかも速く!) 輸送ができるようになったことで、イギリスの工業はどんどん発展していきました。
そして、なんとその産業革命時に大活躍した線路が…
⇧こちら!
ここ科学産業博物館内に現存しているのです!というよりは 駅だった場所を使って博物館をつくった。というほうが正しいかもしれません。当時の駅舎や鉄道会社の倉庫を博物館の建物としてそのまま利用しているのです。
この線路は200年近くも前から50km先の街に続いてたのですね !! そんな歴史を想像するとたまりません ♥
②元駅舎
線路沿いにある⇧コチラの建物は当時の駅舎。リバプール~マンチェスター鉄道は貨物だけでなく、旅客鉄道としても機能していました。
待合室もキレイに残ってます!
絵や写真による資料展示も◎
鉄道の歴史・変遷が見られて面白かったです。
③航空機館も圧巻
道を挟んでメインビルディングの向かいにある古い建物も博物館の一部です。
もともとは鉄道によって輸送された食料が売られる市場でした。
現在は航空機など大型乗り物の展示に使われています。
実物の飛行機や機関車がずらりと並ぶ様子は圧巻!日本の特攻機も展示されてました。
場所・施設情報
そんな科学産業博物館の場所はこちら。
マンチェスター中心部の西側、キャッスルフィールドエリアに位置します。
⇧リバプール通りから見た博物館。
- DATA
- Science and Industry Museum Liverpool Road, Manchester, M3 4FP
- +44 161 832 2244
- 10:00~17:00
- 最新情報はサイトをご確認下さい
鉄道や路面電車メトロリンクで訪れるにはDeansgate駅が最寄り。博物館までは徒歩10分ほどで行けます。
まとめ
以上、マンチェスターにある科学産業博物館を紹介させて頂きました!実は私たちはフットボール観戦の予定が迫っていたので、5棟のうちの記事内で紹介した3棟しか周れてません。
それでも実際の駅舎で旅客鉄道の歴史を学べて楽しかったです!じっくり全館見学すれば1日でも過ごせるし、私たちみたいに見たいエリア絞って短時間で周るのもアリだと思います。(無料だし✨)
館内には実際に触ったりゲーム感覚で操作できる展示もあり、日時によっては子供向けのイベントなんかも行われます。「もし子供がいたら、こういうところで学ばせたい!」って思える場所でした♪
メトロシャトルで訪れれば交通費も無料で行けるので、マンチェスターを訪れる際は観光リストに入れてみて下さいね☆ 特に乗り物や工業がお好きな方におすすめです。
次回はマンチェスターを離れて弾丸で湖水地方を訪れます✨