こんにちは!なっつです。
カステラや金平糖など、古くから日本人に愛されるポルトガル菓子。
小麦粉、砂糖、卵で作った素朴なものが基本で、見た目にはキツネ色ばかりで華やかとは言い難いですよね(笑) でも、食べてみるとコクのある甘さがやみつきに☆ 濃厚なコーヒーともよく合います。
私たちも今回の旅行を通してポルトガル菓子にすっかり魅了されてしまいました。 そこで今回は旅行中に現地で食べたお菓子をまとめます。なかなか長い記事になってしまいましたがポルトガルを旅行する方のご参考になれば幸いです!✨
Contents
エッグタルトの原型パステイス・デ・ナタ
ポルトガルに行ったら絶対に食べて欲しいのがパステイス・デ・ナタ Pastéis de nata。日本でもブームとなったエッグタルトの原型です。
エッグタルトのルーツって?
エッグタルトは、ポルトガルで生まれたパステイス・デ・ナタがマカオや中国に伝わったのがはじまり。イギリス人シェフ、アンドリュー・W・ストウ氏により「ポルトガル風エッグタルト」として改良され、それが日本にも伝わりました。
日本にも店舗がある「アンドリューのエッグタルト」。私も度々買ってしまうぐらい大好きです。
濃厚なカスタードとサクサクな生地がたまらないですよね♡
以前マカオで訪れたパン屋さんには、表面に焦げ目のついた「ポルトガル風」以外に焼き色がついていない「広東風」も並んでいました。
焦げ目のある「ポルトガル風」
表面の焼き色少ない「広東風」
老舗 パステイス・デ・ベレンに行ってみた
そんなアジアでも愛されるエッグタルトの原点が、リスボン・ベレン地区にあるジェロニモス修道院です!
昔ここで修道服の糊付けに卵白が使われていて、「余った卵黄がもったいない」という理由でパステイス・デ・ナタが生まれたんだそう。ポルトガルには、同様のいきさつで修道院生まれのお菓子が多いです。
修道院のすぐそばにあるパステイス・デ・ベレンでは今も伝えられたレシピで焼かれたナタが食べられます。
お店の前にはいつも大行列が出来ていて入るの躊躇してしまうかもしれませんが、実はこれは持ち帰り用の列。店内で食べる場合は店内カウンター横の通路から奥へ進んでOKです。
たくさんの部屋があって広い店内。それでもいっぱいのお客さんでした。
壁にはポルトガルのタイル「アズレージョ」がぎっしり☆ 有名店なので、取材も来ていました。この旅ではよく撮影隊に出くわします。
で、肝心のナタが運ばれてきました!
シナモンをかけて食べるのがポルトガルスタイル。
さっそく頂きます。
今まで日本やマカオで食べていたエッグタルトを超えました。
側生地がパリッとしてて香ばしくて本当に美味しい!濃厚で甘いクリームとの組み合わせも絶妙。焼き立てでサクサクだからか、ペロッと食べれちゃいます。あまりの美味しさに店員さんを呼んで、
すぐにお皿モリモリのおかわりを持ってきてくれました(笑)
※こんな わんこ蕎麦みたいな仕組みではありません
でもコレ、本当に永遠食べ続けられるんじゃないかと思うぐらいのレベルでした!!
旅行中はポルトガルの他のお店でもパステイス・デ・ナタを食べたのですが、ここベレンのお店が断トツだと感じました。
値段もひとつ€1ほど(2014年当時)と手ごろだし、ポルトガルに訪れる際には是非! 私たちはこの味が忘れられなくて結局5日後にも再訪しました。それぐらい美味しかったです。
リスボン中心部からお店のあるベレンには列車か市電(トラム)かバスで行けます。私たちは電車で行きました。
Cais do Sodré カイス・ド・ソドレ駅からCascais カスカイス行きに乗ってBelém ベレン駅まで約7分。急行は止まらないので要注意です。
カステラの原型パォンデローが食べたい!
カステラがポルトガルから日本に伝来したことは有名ですよね♪
でも、現地の人に「カステラ」って言っても伝わりませんでした。カステラはポルトガルでは パォンデローと呼ばれるお菓子で、エッグタルトと同じく、伝来する時に名前と製法が変わったそうです。
パォンデローは、ポルトガル国内の中でも地方によって焼き方や焼き加減が大きく異なります。日本のカステラに近いしっかりと焼いたもの、中がどろっとした半熟タイプのものなど。
半熟パォンデローを食べることが、この旅行での目標のひとつとなりました
リスボンでパォンデローを探す
私たちが訪れた2014年当時のガイドブックにCastella do Paulo(カステラ・ド・パウロ)というお店が載っていました。ガイドブック情報によると、ポルトガル人のご主人(菓子職人)と日本人奥様(ポルトガル菓子研究家)がリスボンに開いたお店。
ここでは日本に伝来したお馴染みのカステラとポルトガル伝統の半熟パォンデローをワンプレートにした、「食べ比べセット」が食べられるんだそう!
ガイドブック片手にお店へ向かいました。
…ところが、地図の場所にたどり着くと何故かお店がありません。
記載の住所とも合っているのに、Castella do Pauloというお店がどこにも見当たらないのです。
うぅ… 確か前にもこんなことがあったような。
プラハでは粘り強く聞き込みしても結局見つけられなかったので、今回は早めにあきらめて他のお店で探すことにしました。
そしてこちらが見つけた半熟パォンデロー。
ふわっと軽くてカステラというよりシフォンケーキに似ています。日本のカステラは1切れでもどっしり食べ応えありますが、半熟は夫とふたりで1ホール食べきれました。
カステラ・ド・パウロでの食べ比べは叶わなかったけど、美味しい半熟タイプのカステラが食べられて良かったです♡
ちなみに私たちがパォンデローをGETしたのはロシオ広場のスイッサという菓子店だったのですが…2018年に残念ながら閉店してしまったそうです><
カステラ・ド・パウロの奇跡
このポルトガル旅行の翌年のこと。日本でちょっとしたミラクルが起きました。
ある日、関西の情報番組を見ていたら「京都に新しくオープンしたポルトガル菓子店」として、なんと!カステラ・ド・パウロが紹介されていたのです!!
ポルトガル旅行の際は見つけられなかった、あのお店です。
リスボンから京都の北野天満宮横に移転してきたんだそう。私たちが訪れた時にお店がなくなってたのは、閉店ではなく移転のためだったんですね。
私は当時大阪に住んでいたので、すぐに京都へ訪れました。そして念願のカステラ食べ比べが叶いました✨
このお店には他にも色んなポルトガルの伝統菓子や惣菜が並びます。マデイラワインも飲めるし日本でポルトガルを感じるとってもステキな空間でした☆
公式サイトからはお取り寄せもできますが一部商品のみ。半熟タイプのカステラは日持ちしないので発送が難しいそうです。
その他ポルトガルで食べたお菓子たち
すっかりポルトガル菓子の魅力にハマった私たちは、滞在中いろんなお菓子を試してみることにしました。
ポルトガルの最中?オヴォシュ・モーレシュ
オヴォシュ・モーレシュOvos Moles はポルトガル中部の都市・アヴェイロの郷土菓子。アヴェイロ駅近くのカフェで見つけました。
量り売りが基本だけど、ほしい個数伝えたら特別に単品売りしてくれました。
パリっとした皮の中に卵黄と砂糖を混ぜた甘いジャムのようなクリームが入っています。
モナカは江戸時代に日本で考案されたお菓子らしいけど、もしかしたらどこかでポルトガルの影響を受けているのでは?と思います!(わたしの個人的な見解です)
ポルトガルのシュークリーム?ティビア
リスボンのパステラリアやカフェでよく見かけるお菓子、ティビア Tibia。
シュー生地にホイップクリームが入っています。生地が硬いタイプのシュークリームに似ていて美味しい◎
ポルトガルのロールケーキ?ミニトルタ
ミニトルタどれよ?ってかんじですね。右上の黄色いケーキです。
かわりに日本でお馴染み、こちらのお菓子をイメージして頂けたらと思います。
愛媛県の郷土菓子「一六タルト」。ミニトルタの中身は柚子あんこではなく卵黄クリームなので「の」の字部分は黄色いですが。
味は一六タルトを甘く、柔らかくしたかんじでした。
ポルトガルではロールケーキのことを「トルタ」というそうです。日本でも愛媛県では「タルト」というとクッキー生地に入ったお菓子よりもロールケーキのことを指すそうなんですね。
トルタとタルト。
もしかしてポルトガル語が起源なのでは?と調べてみると、どうやら本当にその説あるそうです!
「タルト」は松山藩主・松平定行によって長崎から伝えられた。(中略)定行は南蛮菓子に接しその味にいたく感動し、製法を松山に持ち帰ったといわれている。その南蛮菓子はカステラの中にジャムが入ったものであった(現在のロールケーキのようなものであったと推測される)。
現在の餡入りのタルトは定行が独自に考案したものと考えられている。その後久松松平家の家伝とされ、明治以降、松山の菓子司に技術が伝わり、愛媛の銘菓となった。
出典 Wikipedia
はじめて味わうはずのポルトガル菓子。なのに食べてみると、日本のお菓子の原点ばかりなのでした!
ポルトガルのチーズケーキ?ケイジャーダ
ラストはポルトガルの西端、シントラ伝統のケイジャータQueijadaというお菓子。
シントラのカフェに行くとたいてい売られています。
アップすぎてサイズ感分かりにくいですが、、エッグタルトぐらいの大きさです。
これは味の例えが難しくて強いて言うなら素朴なベイクドチーズケーキのような。でもチーズケーキのようなクリーミーさはなく、もう少しボソッとしています。
このお菓子は私にとって初めての味だったので、さすがに日本には伝わってないだろうと興味本位で調べてみたところ…
ありました! またしてもw
江戸時代の文書にポルトガル伝来の「けしあど」なるお菓子のレシピが記載されているそうです。ケイジャーダ → ケジアダ → ケシアドという訳ですね。佐賀県の鶴屋菓子舗という和菓子屋さんによって当時のレシピを元に現代風にアレンジして販売されています♪
↑また、パォンデローの欄で紹介したカステラドパウロでも食べることができました♡
まとめ
日本に伝えられたポルトガル菓子は、カステラと金平糖と鶏卵素麺だけではありませんでした。想像していた以上にたくさんのお菓子が海を越えて、日本のお菓子文化に影響していました!
ポルトガル各地の伝統菓子を食べてみると、「あ!日本の○○に似てる!」って感じることが本当に多かったです。
リスボンのパステラリアや地方のカフェを訪れれば、今回紹介した以外にも「知ってる味」に出会えるかもしれません☆
私たちのポルトガル旅行概要
- 旅行時期は2014年8月初旬。価格情報は当時のものです。
- リスボンのホテルに6連泊
- エクスペディアで航空券+ホテル個人手配
\ポルトガルへの旅行プランを一括見積/
プラハでは粘り強く聞き込みしても結局見つけられなかったので、今回は早めにあきらめて他のお店で探すことにしました。
そしてこちらが見つけた半熟パォンデロー。
ふわっと軽くてカステラというよりシフォンケーキに似ています。日本のカステラは1切れでもどっしり食べ応えありますが、半熟は夫とふたりで1ホール食べきれました。
カステラ・ド・パウロでの食べ比べは叶わなかったけど、美味しい半熟タイプのカステラが食べられて良かったです♡
ちなみに私たちがパォンデローをGETしたのはロシオ広場のスイッサという菓子店だったのですが…2018年に残念ながら閉店してしまったそうです><
カステラ・ド・パウロの奇跡
このポルトガル旅行の翌年のこと。日本でちょっとしたミラクルが起きました。
ある日、関西の情報番組を見ていたら「京都に新しくオープンしたポルトガル菓子店」として、なんと!カステラ・ド・パウロが紹介されていたのです!!
ポルトガル旅行の際は見つけられなかった、あのお店です。
リスボンから京都の北野天満宮横に移転してきたんだそう。私たちが訪れた時にお店がなくなってたのは、閉店ではなく移転のためだったんですね。
私は当時大阪に住んでいたので、すぐに京都へ訪れました。そして念願のカステラ食べ比べが叶いました✨
このお店には他にも色んなポルトガルの伝統菓子や惣菜が並びます。マデイラワインも飲めるし日本でポルトガルを感じるとってもステキな空間でした☆
公式サイトからはお取り寄せもできますが一部商品のみ。半熟タイプのカステラは日持ちしないので発送が難しいそうです。
その他ポルトガルで食べたお菓子たち
すっかりポルトガル菓子の魅力にハマった私たちは、滞在中いろんなお菓子を試してみることにしました。
ポルトガルの最中?オヴォシュ・モーレシュ
オヴォシュ・モーレシュOvos Moles はポルトガル中部の都市・アヴェイロの郷土菓子。アヴェイロ駅近くのカフェで見つけました。
量り売りが基本だけど、ほしい個数伝えたら特別に単品売りしてくれました。
パリっとした皮の中に卵黄と砂糖を混ぜた甘いジャムのようなクリームが入っています。
モナカは江戸時代に日本で考案されたお菓子らしいけど、もしかしたらどこかでポルトガルの影響を受けているのでは?と思います!(わたしの個人的な見解です)
ポルトガルのシュークリーム?ティビア
リスボンのパステラリアやカフェでよく見かけるお菓子、ティビア Tibia。
シュー生地にホイップクリームが入っています。生地が硬いタイプのシュークリームに似ていて美味しい◎
ポルトガルのロールケーキ?ミニトルタ
ミニトルタどれよ?ってかんじですね。右上の黄色いケーキです。
かわりに日本でお馴染み、こちらのお菓子をイメージして頂けたらと思います。
愛媛県の郷土菓子「一六タルト」。ミニトルタの中身は柚子あんこではなく卵黄クリームなので「の」の字部分は黄色いですが。
味は一六タルトを甘く、柔らかくしたかんじでした。
ポルトガルではロールケーキのことを「トルタ」というそうです。日本でも愛媛県では「タルト」というとクッキー生地に入ったお菓子よりもロールケーキのことを指すそうなんですね。
トルタとタルト。
もしかしてポルトガル語が起源なのでは?と調べてみると、どうやら本当にその説あるそうです!
「タルト」は松山藩主・松平定行によって長崎から伝えられた。(中略)定行は南蛮菓子に接しその味にいたく感動し、製法を松山に持ち帰ったといわれている。その南蛮菓子はカステラの中にジャムが入ったものであった(現在のロールケーキのようなものであったと推測される)。
現在の餡入りのタルトは定行が独自に考案したものと考えられている。その後久松松平家の家伝とされ、明治以降、松山の菓子司に技術が伝わり、愛媛の銘菓となった。
出典 Wikipedia
はじめて味わうはずのポルトガル菓子。なのに食べてみると、日本のお菓子の原点ばかりなのでした!
ポルトガルのチーズケーキ?ケイジャーダ
ラストはポルトガルの西端、シントラ伝統のケイジャータQueijadaというお菓子。
シントラのカフェに行くとたいてい売られています。
アップすぎてサイズ感分かりにくいですが、、エッグタルトぐらいの大きさです。
これは味の例えが難しくて強いて言うなら素朴なベイクドチーズケーキのような。でもチーズケーキのようなクリーミーさはなく、もう少しボソッとしています。
このお菓子は私にとって初めての味だったので、さすがに日本には伝わってないだろうと興味本位で調べてみたところ…
ありました! またしてもw
江戸時代の文書にポルトガル伝来の「けしあど」なるお菓子のレシピが記載されているそうです。ケイジャーダ → ケジアダ → ケシアドという訳ですね。佐賀県の鶴屋菓子舗という和菓子屋さんによって当時のレシピを元に現代風にアレンジして販売されています♪
↑また、パォンデローの欄で紹介したカステラドパウロでも食べることができました♡
まとめ
日本に伝えられたポルトガル菓子は、カステラと金平糖と鶏卵素麺だけではありませんでした。想像していた以上にたくさんのお菓子が海を越えて、日本のお菓子文化に影響していました!
ポルトガル各地の伝統菓子を食べてみると、「あ!日本の○○に似てる!」って感じることが本当に多かったです。
リスボンのパステラリアや地方のカフェを訪れれば、今回紹介した以外にも「知ってる味」に出会えるかもしれません☆
私たちのポルトガル旅行概要
- 旅行時期は2014年8月初旬。価格情報は当時のものです。
- リスボンのホテルに6連泊
- エクスペディアで航空券+ホテル個人手配
\ポルトガルへの旅行プランを一括見積/
プラハでは粘り強く聞き込みしても結局見つけられなかったので、今回は早めにあきらめて他のお店で探すことにしました。
そしてこちらが見つけた半熟パォンデロー。
ふわっと軽くてカステラというよりシフォンケーキに似ています。日本のカステラは1切れでもどっしり食べ応えありますが、半熟は夫とふたりで1ホール食べきれました。
カステラ・ド・パウロでの食べ比べは叶わなかったけど、美味しい半熟タイプのカステラが食べられて良かったです♡
ちなみに私たちがパォンデローをGETしたのはロシオ広場のスイッサという菓子店だったのですが…2018年に残念ながら閉店してしまったそうです><
カステラ・ド・パウロの奇跡
このポルトガル旅行の翌年のこと。日本でちょっとしたミラクルが起きました。
ある日、関西の情報番組を見ていたら「京都に新しくオープンしたポルトガル菓子店」として、なんと!カステラ・ド・パウロが紹介されていたのです!!
ポルトガル旅行の際は見つけられなかった、あのお店です。
リスボンから京都の北野天満宮横に移転してきたんだそう。私たちが訪れた時にお店がなくなってたのは、閉店ではなく移転のためだったんですね。
私は当時大阪に住んでいたので、すぐに京都へ訪れました。そして念願のカステラ食べ比べが叶いました✨
このお店には他にも色んなポルトガルの伝統菓子や惣菜が並びます。マデイラワインも飲めるし日本でポルトガルを感じるとってもステキな空間でした☆
公式サイトからはお取り寄せもできますが一部商品のみ。半熟タイプのカステラは日持ちしないので発送が難しいそうです。
その他ポルトガルで食べたお菓子たち
すっかりポルトガル菓子の魅力にハマった私たちは、滞在中いろんなお菓子を試してみることにしました。
ポルトガルの最中?オヴォシュ・モーレシュ
オヴォシュ・モーレシュOvos Moles はポルトガル中部の都市・アヴェイロの郷土菓子。アヴェイロ駅近くのカフェで見つけました。
量り売りが基本だけど、ほしい個数伝えたら特別に単品売りしてくれました。
パリっとした皮の中に卵黄と砂糖を混ぜた甘いジャムのようなクリームが入っています。
モナカは江戸時代に日本で考案されたお菓子らしいけど、もしかしたらどこかでポルトガルの影響を受けているのでは?と思います!(わたしの個人的な見解です)
ポルトガルのシュークリーム?ティビア
リスボンのパステラリアやカフェでよく見かけるお菓子、ティビア Tibia。
シュー生地にホイップクリームが入っています。生地が硬いタイプのシュークリームに似ていて美味しい◎
ポルトガルのロールケーキ?ミニトルタ
ミニトルタどれよ?ってかんじですね。右上の黄色いケーキです。
かわりに日本でお馴染み、こちらのお菓子をイメージして頂けたらと思います。
愛媛県の郷土菓子「一六タルト」。ミニトルタの中身は柚子あんこではなく卵黄クリームなので「の」の字部分は黄色いですが。
味は一六タルトを甘く、柔らかくしたかんじでした。
ポルトガルではロールケーキのことを「トルタ」というそうです。日本でも愛媛県では「タルト」というとクッキー生地に入ったお菓子よりもロールケーキのことを指すそうなんですね。
トルタとタルト。
もしかしてポルトガル語が起源なのでは?と調べてみると、どうやら本当にその説あるそうです!
「タルト」は松山藩主・松平定行によって長崎から伝えられた。(中略)定行は南蛮菓子に接しその味にいたく感動し、製法を松山に持ち帰ったといわれている。その南蛮菓子はカステラの中にジャムが入ったものであった(現在のロールケーキのようなものであったと推測される)。
現在の餡入りのタルトは定行が独自に考案したものと考えられている。その後久松松平家の家伝とされ、明治以降、松山の菓子司に技術が伝わり、愛媛の銘菓となった。
出典 Wikipedia
はじめて味わうはずのポルトガル菓子。なのに食べてみると、日本のお菓子の原点ばかりなのでした!
ポルトガルのチーズケーキ?ケイジャーダ
ラストはポルトガルの西端、シントラ伝統のケイジャータQueijadaというお菓子。
シントラのカフェに行くとたいてい売られています。
アップすぎてサイズ感分かりにくいですが、、エッグタルトぐらいの大きさです。
これは味の例えが難しくて強いて言うなら素朴なベイクドチーズケーキのような。でもチーズケーキのようなクリーミーさはなく、もう少しボソッとしています。
このお菓子は私にとって初めての味だったので、さすがに日本には伝わってないだろうと興味本位で調べてみたところ…
ありました! またしてもw
江戸時代の文書にポルトガル伝来の「けしあど」なるお菓子のレシピが記載されているそうです。ケイジャーダ → ケジアダ → ケシアドという訳ですね。佐賀県の鶴屋菓子舗という和菓子屋さんによって当時のレシピを元に現代風にアレンジして販売されています♪
↑また、パォンデローの欄で紹介したカステラドパウロでも食べることができました♡
まとめ
日本に伝えられたポルトガル菓子は、カステラと金平糖と鶏卵素麺だけではありませんでした。想像していた以上にたくさんのお菓子が海を越えて、日本のお菓子文化に影響していました!
ポルトガル各地の伝統菓子を食べてみると、「あ!日本の○○に似てる!」って感じることが本当に多かったです。
リスボンのパステラリアや地方のカフェを訪れれば、今回紹介した以外にも「知ってる味」に出会えるかもしれません☆
私たちのポルトガル旅行概要
- 旅行時期は2014年8月初旬。価格情報は当時のものです。
- リスボンのホテルに6連泊
- エクスペディアで航空券+ホテル個人手配
\ポルトガルへの旅行プランを一括見積/
プラハでは粘り強く聞き込みしても結局見つけられなかったので、今回は早めにあきらめて他のお店で探すことにしました。
そしてこちらが見つけた半熟パォンデロー。
ふわっと軽くてカステラというよりシフォンケーキに似ています。日本のカステラは1切れでもどっしり食べ応えありますが、半熟は夫とふたりで1ホール食べきれました。
カステラ・ド・パウロでの食べ比べは叶わなかったけど、美味しい半熟タイプのカステラが食べられて良かったです♡
ちなみに私たちがパォンデローをGETしたのはロシオ広場のスイッサという菓子店だったのですが…2018年に残念ながら閉店してしまったそうです><
カステラ・ド・パウロの奇跡
このポルトガル旅行の翌年のこと。日本でちょっとしたミラクルが起きました。
ある日、関西の情報番組を見ていたら「京都に新しくオープンしたポルトガル菓子店」として、なんと!カステラ・ド・パウロが紹介されていたのです!!
ポルトガル旅行の際は見つけられなかった、あのお店です。
リスボンから京都の北野天満宮横に移転してきたんだそう。私たちが訪れた時にお店がなくなってたのは、閉店ではなく移転のためだったんですね。
私は当時大阪に住んでいたので、すぐに京都へ訪れました。そして念願のカステラ食べ比べが叶いました✨
このお店には他にも色んなポルトガルの伝統菓子や惣菜が並びます。マデイラワインも飲めるし日本でポルトガルを感じるとってもステキな空間でした☆
公式サイトからはお取り寄せもできますが一部商品のみ。半熟タイプのカステラは日持ちしないので発送が難しいそうです。
その他ポルトガルで食べたお菓子たち
すっかりポルトガル菓子の魅力にハマった私たちは、滞在中いろんなお菓子を試してみることにしました。
ポルトガルの最中?オヴォシュ・モーレシュ
オヴォシュ・モーレシュOvos Moles はポルトガル中部の都市・アヴェイロの郷土菓子。アヴェイロ駅近くのカフェで見つけました。
量り売りが基本だけど、ほしい個数伝えたら特別に単品売りしてくれました。
パリっとした皮の中に卵黄と砂糖を混ぜた甘いジャムのようなクリームが入っています。
モナカは江戸時代に日本で考案されたお菓子らしいけど、もしかしたらどこかでポルトガルの影響を受けているのでは?と思います!(わたしの個人的な見解です)
ポルトガルのシュークリーム?ティビア
リスボンのパステラリアやカフェでよく見かけるお菓子、ティビア Tibia。
シュー生地にホイップクリームが入っています。生地が硬いタイプのシュークリームに似ていて美味しい◎
ポルトガルのロールケーキ?ミニトルタ
ミニトルタどれよ?ってかんじですね。右上の黄色いケーキです。
かわりに日本でお馴染み、こちらのお菓子をイメージして頂けたらと思います。
愛媛県の郷土菓子「一六タルト」。ミニトルタの中身は柚子あんこではなく卵黄クリームなので「の」の字部分は黄色いですが。
味は一六タルトを甘く、柔らかくしたかんじでした。
ポルトガルではロールケーキのことを「トルタ」というそうです。日本でも愛媛県では「タルト」というとクッキー生地に入ったお菓子よりもロールケーキのことを指すそうなんですね。
トルタとタルト。
もしかしてポルトガル語が起源なのでは?と調べてみると、どうやら本当にその説あるそうです!
「タルト」は松山藩主・松平定行によって長崎から伝えられた。(中略)定行は南蛮菓子に接しその味にいたく感動し、製法を松山に持ち帰ったといわれている。その南蛮菓子はカステラの中にジャムが入ったものであった(現在のロールケーキのようなものであったと推測される)。
現在の餡入りのタルトは定行が独自に考案したものと考えられている。その後久松松平家の家伝とされ、明治以降、松山の菓子司に技術が伝わり、愛媛の銘菓となった。
出典 Wikipedia
はじめて味わうはずのポルトガル菓子。なのに食べてみると、日本のお菓子の原点ばかりなのでした!
ポルトガルのチーズケーキ?ケイジャーダ
ラストはポルトガルの西端、シントラ伝統のケイジャータQueijadaというお菓子。
シントラのカフェに行くとたいてい売られています。
アップすぎてサイズ感分かりにくいですが、、エッグタルトぐらいの大きさです。
これは味の例えが難しくて強いて言うなら素朴なベイクドチーズケーキのような。でもチーズケーキのようなクリーミーさはなく、もう少しボソッとしています。
このお菓子は私にとって初めての味だったので、さすがに日本には伝わってないだろうと興味本位で調べてみたところ…
ありました! またしてもw
江戸時代の文書にポルトガル伝来の「けしあど」なるお菓子のレシピが記載されているそうです。ケイジャーダ → ケジアダ → ケシアドという訳ですね。佐賀県の鶴屋菓子舗という和菓子屋さんによって当時のレシピを元に現代風にアレンジして販売されています♪
↑また、パォンデローの欄で紹介したカステラドパウロでも食べることができました♡
まとめ
日本に伝えられたポルトガル菓子は、カステラと金平糖と鶏卵素麺だけではありませんでした。想像していた以上にたくさんのお菓子が海を越えて、日本のお菓子文化に影響していました!
ポルトガル各地の伝統菓子を食べてみると、「あ!日本の○○に似てる!」って感じることが本当に多かったです。
リスボンのパステラリアや地方のカフェを訪れれば、今回紹介した以外にも「知ってる味」に出会えるかもしれません☆
私たちのポルトガル旅行概要
- 旅行時期は2014年8月初旬。価格情報は当時のものです。
- リスボンのホテルに6連泊
- エクスペディアで航空券+ホテル個人手配
\ポルトガルへの旅行プランを一括見積/