こんにちは!なっつです。
ヨーロッパ旅行が大好きな私は、新しい国に行くと毎回その国のスノードームを買って帰ります。
スノードームとは球体の透明容器の中に人形や建物などのオブジェが入った置物のこと。雪に見立てたラメパウダーは、振るとキラキラ舞って綺麗です♡

集めたコレクションはここ10年で30個近くになり、スノードームを眺めながら旅の思い出に浸る時間が大好きでした✨

↑ 2017年に書いたこの記事ではスノードームを飾るためガラスキャビネットまで買ってるのですが、、実はこの記事には後日談がありまして。
2018年当時住んでた地域で震度5の地震が起こり、キャビネットも揺れまくり、大事なスノードーム達が 半数以上割れてしまいました… (号泣)

ガラスは砕け、中のラメパウダーや液体も飛び散ってキャビネット内は大惨事。
それでも完全に捨ててしまうことは出来ず、「いつかどうにかして直そう」と残骸を段ボールに閉まって早や2年。ステイホームをきっかけにようやく 修復意欲 がわいてきました!!
ということで、今回は割れたスノードームの修理レポです。
なるべくお金をかけないよう試行錯誤した様子を細かく記録したので、「スノードームを自力で安く直したい」という方の参考になると幸いです!
Contents
修理依頼?自分で直す?
スノードームが壊れたら日本スノードーム協会というところで修理を依頼できるようです。
「オーストラリアのお土産で買ってきたスノードームを割ってしまいました。」
— 日本スノードーム協会 (@japan_snowdome) October 24, 2018
割れた瞬間、冷っとしたでしょうね。
ドーム内の青い鳥とコアラがちゃんとお水の中に納まりましたよ!
修理承ります。
お写真を添付のうえこちらまで↓
info@snowdome.gr.jp#スノードーム修理 pic.twitter.com/hTUEqSKp4T
料金や細かい依頼の流れは分かりませんが、写真添付で上記アドレスに問い合わせてみても良いかもしれません。
もしくはアマゾンや楽天で自作キットを買う方法もあります。900~3000円ぐらいで売られてるようなので、気軽に効率的に直したい方には嬉しい商品です✨
・・・でも私の場合はなんせ患者数が多すぎて。

仮に自作キットを使ってひとつ1000円で直せたとしても ×15個で1万5000円。けっこうな出費です。
もっと安く抑える方法はないかとネットで調べたところ、100均で材料を揃えてスノードームを自作したという方がたくさんいらっしゃって、私もそれらの記事や動画を参考に自分で直してみようと決めました!
スノードームの構造を理解する
さっそく修理のための買い出しに行きたいところですが、その前に一度壊れたスノードームを分解して、必要な材料を頭の中で整理します。

オーストリアで買ったお気に入りのスノードームを例にしますね。これは購入直後に撮った写真ですが、、

ガラスが割れてエリザベート皇妃が可哀そうなことになってしまいました(涙)

まずはガラス破片に気を付けながら、オブジェとその下のゴム栓を装飾台座から外します。怪我しないように手袋装着での作業をオススメします。

はずれました! どうやらガラス製スノードームは基本的に、このオブジェの下のゴム台座が栓となっている模様。ドーム内の液体が漏れ出さないよう、ゴム栓によって密閉されてるということですね。
今回、上の図でいう白い部分(ガラス・液体・ラメパウダー)が失われてしまったけど、逆に言うとそれに代わる物さえ調達できれば復元は難しくないのでは…?
完成イメージ&必要な材料は?
ということで、私の修理計画はこんなかんじ!

元の構造(左図)の様にゴム栓がピッタリはまるガラスを用意するのは至難の業ですが、その代わりとして蓋つきの容器にオブジェ・液体・ラメパウダーを閉じ込めて、それを台座の上に乗せてくっつけちゃう作戦(右図)。
100円ショップで容器さがし
まずは理想の容器を探しに100円ショップを訪れます。
台座に対して容器が大きすぎないか、容器の口からオブジェが入るかお店でイメージできるように、事前に直したいスノードームの台座直径とオブジェサイズをメモして行きました。
計測・計算した結果、求める容器サイズはこれぐらいです!

果たしてこんなピンポイントな容器が100円で売られてるのかは謎ですがw、とりあえず見に行ってみましょう。ダイソーとセリアをハシゴしました。
まずダイソーではガラス瓶コーナーにてこんな容器を発見!

ミニネコ瓶約45ml。2個セットになっててお得感☆ 口径内寸22㎜・高さ55㎜。オブジェは問題なく入りそうだけど、蓋外寸が35㎜で希望よりも少し大きいです。

試しにひとつ買って乗せてみたけど、やっぱりちょっと蓋が大きくてバランスおかしい…。それにガラス部分がまん丸の球体じゃないから、角度によっては中身が歪んで見えそうです。
続いてセリアへ。セリアのガラス瓶コーナーにはこんな容器がありました!

先ほどダイソーで買ったものよりキレイな球体でスノードーム感ありますね!

ただ、これも台座に対して大きすぎました。(なんで買う前に気づかないのかw)
私が集めてるスノードームは小ぶりな物ばかりだから今回は出番なかったけど、もしもっと大きいスノードームを修復するという方でしたら、この瓶は使えそうです。
「そもそも求めてるガラスサイズが小さすぎるのかなぁ…」と諦めかけてたその時。ハンドメイドコーナーで良い商品を見つけました!

ガラスドーム型のアレンジパーツ。セリア店舗の多くにはハンドメイドコーナーが常設されていて、他の100円ショップチェーンと比べても圧倒的に手芸用品やアクセサリーパーツが充実しています。

これも本来はチャームやペンダント作りに使うパーツなのですが、サイズとフォルムが完璧に理想通り✨ 液体を入れる用に作られていないので自分で完全密閉する方法を考えなければなりませんが、このパーツを使ってスノードーム復元してみようと思います♡
容器以外に必要な材料は?
お店に行ったついでに他の材料も揃えてしまいましょう。
スノードーム修理に使った材料
- 蓋つき透明容器
- キッチンスポンジ(2~3層になってるポリ製のやつ)
- 瞬間接着剤(透明&耐水性のある物)
- 精製水
- 液体のり(なるべく透明なもの・グリセリンでもOK)
- ラメパウダー(ハンドメイドまたはネイルのコーナーにあります)
- ハサミ
- ペンチ
- マドラーなど(なにか細長い物)
- UVレジン液(容器の蓋が密閉できるタイプなら不要)
- スポイト(必須ではないけどあれば便利)

上記の多くは100均で揃いましたが、接着剤は耐水性あるものが見つけられず別途用意しました。ドーム内は長期間液体に浸かる状態になるので、多用途・水に強いものを選びました。
「精製水も100円ショップで売ってた」という情報もあったのですが、私の訪れた店舗では扱ってなくて薬局で買いました。薬局で買ったとしても500mlボトル100円前後で手に入ります。
液体のりでなくグリセリンを使う場合も薬局で買えます。600~700円ぐらいで売られてました。
今回私は「とにかく安く修理!」がモットーだったので文具として売られている液体のりを使いました。特に問題なく作れましたが、持ちに影響出る様でしたら今後また報告しますね。
ちなみに洗濯のりでも代用できるという情報を見て試してみたのですが、私の場合チョイスした種類が悪かったのか、液体が白く濁ってしまい上手くいきませんでした。。
作業工程
お待たせしました!ここからようやく作業開始です!
①ガラスを取り除く

買い出し前に台座からオブジェ+ゴム栓を引っ張り出してるので、その続きからいきますね。

台座からはみ出てるガラスが危ないので、ペンチなどでパキパキ折って取り除いておきます。

ガラスを折るときは新聞やティッシュでしっかりガードし、顔や室内に飛び散らないように気をつけましょう。

ついでにゴム栓からオブジェも引きはがして、スッキリ分解できました♪

はがしたゴム栓を再び台座の中にはめ込んだら下準備完了!
②オブジェの高さ調整
一度、バランスを見るため液体や接着剤などは使わず試し置きしてみます。台座→蓋→オブジェ→ガラスの順に置いてみると・・・

台座とガラスドームのサイズバランスは良い感じ♪ でも欲をいえばもう少し中のオブジェに高さが欲しい…

そんな時に役立つのがキッチンスポンジ。オブジェの下に敷いて高さを出します。
スポンジは2~3層になってるタイプの一番ザラザラ固い部分が使いやすいです。蓋をガラスにかぶせた時もスムーズに収まるよう、ハサミで丸くカットします。(画像のスポンジサイズではガラス内に収まらなかったので最終的にはもう一回り小さいぐらいに切りました。)
試しにガラスをかぶせながら、スポンジの厚みや幅を調整してみてください。

スポンジをプラスしたことで、オブジェ全体がきれいに見えるようになりました!

高さが決まったら蓋+スポンジ+オブジェを瞬間接着剤で固定します。
③ドーム内の液体を作る

次に、ガラスドーム内の液体を作ります。底が丸いガラス容器も、上図の様にセロハンテープやマスキングテープの穴を使って固定すれば転がらず作業しやすいです♪

精製水と液体のりを少しづつ入れて、清潔なマドラーなどでしっかり混ぜ合わせます。中に気泡が入ったら潰しておきましょう。

雪に見立てたラメパウダーをIN。

振ったり傾けたりしてラメの動きを見ながら精製水と液体のりの配合を調整します。のりが多すぎるとドロドロして動きが鈍いし、精製水だけだとラメパウダーの落ちるスピードが速すぎて雪が舞ってるように見えない。。

試行錯誤の結果、精製水:液体のり=9:1程度という配合に落ち着きました。
のりやラメパウダーの重さによってベストな配合は変わると思うので、動きを実際に確認しながらご自身で調整してみてくださいね♪

②で作ったオブジェ付き蓋をかぶせます。この時、液体量が少ないと完成後すき間が出来て見栄え良くありませんが、逆に多すぎてもオブジェを入れた時に溢れてしまいます。スポイトがあれば途中まで蓋をかぶせながら液量を微調整できて便利かもしれません☆
④ガラスを密閉する

ガラスドームを完全密閉するため、蓋のフチを覆うようにUVレジン液を塗ります。UVレジンとは紫外線にあてると硬化する樹脂液のこと。

塗ったらすぐに紫外線にあてて硬化させます。ネイル用などにUVライトを持っている方はライトで。ライトがなければベランダやお庭で太陽光にあてるだけでもOK☆ 夏場の天気の良い日だと5分もあれば固まります。

しっかり固まりました!蓋を下にして1日置いてみましたが、液が減ってる様子もないので密封できたようです。少しでも隙間があると液体の減りが早くなってしまうので、ここでしっかりレジンを塗って硬化させておくことをオススメします。
UVレジンは見た目がクリアで綺麗らしく強度も高いので何かをコーティングしたり閉じ込める作業にとても便利。最近は100円で手に入るようなり、ハンドメイドに何かと重宝してます✨
⑤台座とドームを固定

最後に①と④をくっつけます。台座のゴム栓の上に瞬間接着剤を塗り、④の蓋部分を設置。接着する際には台座の正面とオブジェの正面がズレないようにお気をつけくださいね。

完成しました~~!!

元の状態と比べるとガラスドームがだいぶ小さくなっちゃったけど、修復後のスリムな感じも結構気に入ってます♪
瓶を使って作る場合
ひとつ作り方が分かったらあとは簡単☆ 残りの15個も同様にどんどん直していきます!

…と意気込んでた矢先にトラブル発生。

オブジェが入らない。。。
オブジェがガラスドームの口より1㎜ほど大きくて、うまく入りません。オブジェサイズは事前に計ってても、ガラスの正確な口径内寸まではお店で確認すること難しいし、こういう事態も発生してしまうってことですね…。
ということで苦肉の策。入らない物については仕方ないので容器を変更します!

ダイソーで買って一旦は不採用にしたネコ瓶が役に立つときがやってきました。

①~③までの工程はアクセサリーパーツを使った作り方と同じ。瓶の場合は蓋を閉めるだけである程度密封できるため④の工程を省ける分早く作れます。
追記:月日がたつとどうしても中の液体が蒸発し減ってきますが、私の場合は無くなった時に蓋を開けて液体補充しています。いちいち補充が面倒という方は蓋と瓶の隙間を接着剤などで埋めてしっかり密閉しておくほうが長持ちすると思います。

ただ、そのまま台座に置いてみると否めない 空き瓶感 w

蓋に紙やリボンをあしらって胡麻化しました。。少しは馴染んでると良いのですが><

あと、正面から見るには良かったのですが、角から瓶の中を見ると歪みがスゴイです…!
そんな訳でちょっとしたトラブルと妥協もありましたが、なんとか15個修復完了しました!!

まとめ
ここまで読んで頂きありがとうございました。手作り系の記事になるといつも失敗談や準備録までつづってしまい長くなるのですが、少しでもこれから実際に作る方のお役に立てると嬉しいです。

今回修復に使ったものはこちら。
かかった材料費(15個分)
- 蓋つき透明容器:110円×15個
- キッチンスポンジ(2~3層になってるポリ製のやつ):110円
- 瞬間接着剤(透明・多用途・耐水性のある物):400円
- 精製水:110円
- 液体のり(なるべく透明なもの・グリセリンでもOK):110円
- ラメ・パウダー(ハンドメイドかネイルのコーナーにあります):110円
- ハサミ
- ペンチ
- マドラーなど(なにか細長い物)
- UVレジン液(容器の蓋が密閉できるタイプなら不要):110円
- スポイト(必須ではないけどあれば便利)
15個のスノードーム修理のため購入した材料代を合計すると…2600円でした!
といっても15個も一気に直す機会はあまりないと思うので(笑)、1~2個の修理なら1000円ちょっとあれば出来るはず☆
容器さえ理想のサイズが見つかればそれ以外の材料は手に入りやすいし、作業自体も難しくなかったです。
- 「旅先で買ったスノードームが割れてしまって悲しい」
- 「台座やオブジェはそのまま活かして直したい」
- 「でも修復費用は抑えたい」
という方は是非修復チャレンジしてみてくださいね。
スノードーム好きな方におすすめな一冊
レトロ可愛いスノードームがたくさん紹介されてます♡
はじめまして。今朝、オーストラリアで買ったスノードーム(初の海外旅行で思い出の品)を割ってしまい悲しくて仕方なかったのですが、こちらのブログを見つけて修理するやる気が湧いてきました!写真が多くて丁寧なブログなので、自分が修理するときのイメトレになりました。ありがとうございます!!
ちなみに、私も新婚旅行はアイスランドだったので懐かしいな〜と思いながらそちらの記事も拝見しました^^