こんにちは!なっつです。
以前わたしの「旅行をテーマにした結婚式」についてブログを書いたところ、
ペーパーアイテムの作り方のご質問を頂く機会が増えました。
そこでこれから旅行記投稿の合間などに少しずつお答えしていこうと思います。
一回目の今回は航空チケット風の招待状について。 紙選びからスタートし、自宅で制作した工程を記録します。かなりボリューミーな記事になってしまいましたが、「航空券風招待状をイチから手作りしたい!」という方の参考になれば幸いです。
Contents
招待状完成イメージ
旅行がテーマの結婚式を行うと決めて最初に思いついたのが「航空会社から届くチケットのように招待状を送ったら面白そう」というアイデアでした。
私と夫のイニシャルを入れた「SN-Airline」という架空の航空会社のロゴをつくり、赤×紺×白というテーマカラーを決定。
チケットホルダーを開くと中にゲストの名前入り航空券が入ってます。
最近だと実際の航空券も紙ではなくEチケットが主流だけど、家に航空券が届いて旅行当日をワクワク待つかんじ。そんな気持ちを結婚式で再現したくて作りました!
ただ、式場によってはペーパーアイテムの持ち込みがNGだったり別途料金がかかる場合もあるので、最初に手作り可能かのご確認をおすすめします。
また、手作り招待状は自分達のオリジナリティを込められる点で魅力ですが、守らないと失礼にあたるマナーもいくつかあります。送るタイミング、宛名の書き方、文面のルール (句読点・忌み言葉を使ってはいけない.など)・・・書き始めると作り方の話にたどり着けないので当記事では省略しますが、様々なサイトで詳しく紹介されていますのでチェックしながら作るのが良いと思います。
可能なら式場にも一度作ったものを見てもらうのが安心です。私たちも式の4ヶ月ぐらい前にひとつ試作品を作って、プランナーさんにOKもらってから人数分の材料を揃えました。
材料
材料は実物を見て選びたかったので、実際にラッピング専門店や文房具屋さんを周って調達しました。特にLOFTは種類豊富な用紙がバラ売りされているので重宝しました!
材料と必要枚数
- チケット用B5厚紙 … ゲスト数÷4枚
- 挨拶文用A4中紙 … 送付数÷3枚
- 依頼付箋用カード … 必要に応じて
- チケットホルダー用A4厚紙 … 送付数
- 返信はがき用厚紙 … 送付数
- 横長封筒 … 送付数
- リボン・パンチなどの装飾用品
※用紙枚数は必要最低限を記載してますが印刷を失敗した時のため余分めの購入をおすすめします。
※「ゲスト数」と「送付数」を表記分けしているのは「ゲストの数=送る招待状の数」とは限らないため。(夫婦や家族で招待している場合もあると思うので)
近くに買えるお店がない方はネットの専門店 ( kamizukan など) を利用する手もあります。見本を取り寄せ出来るので紙質とか色味が不安な方にも安心です
手作り手順
それでは、実際の制作過程を紹介していきますね!
①B5厚紙でチケットを作る
まずはチケットを作ります。デザインソフトは当時契約していた有料ソフトIllustratorを使用しましたが、最近では Canva のような無料ツールもあるので代用できそうです。
デザインやレイアウトを考える際には「招待状 航空券」のワードで画像検索すると、先輩花嫁さん達の素敵な実例が出てきてとても参考になりました!
右上の名前部分は送る相手に合わせて1つずつ変更しては保存。手間こそかかりますが一人ひとりの名前を印字したことでゲストにとても喜んでもらえました。
そして保存した各画像をB5用紙に縦4つ入るように配置して印刷。
表面が印刷出来たら、カットする前に裏面も作って印刷します。裏面は共通なのでひとつのデザインが決まったらコピーして縦並びにペースト。
表面と配置がズレない様に同じ4分割で。
- 当日は定時発着にご協力ください
- 機内はカメラの持ち込み大歓迎です
結婚式とフライトをからめた注意事項を記載しました。ただし裏面の存在はあまりゲストに気づいてもらえてなかったので、本当に大事な注意事項は別の場所に書くほうが良いかと思います(笑) 結婚式当日のタイムテーブルを記載するのも面白そうです。
機内モニタで表示されてるこういうやつ。
両面印刷出来たら4つに切り分けて、完成です!
なお、B5を4分割で作ると、完成サイズは実際の航空券より一回り小さくなります。
実際の航空券と用紙のサイズ比較
大きさを実物に合わせたい方は「A4に縦3枚入るように印刷して余りをカットする」という手もあります。なので材料としては
- B5で作る場合:ゲスト数÷4+予備
- A4で作る場合:ゲスト数÷3+予備
の用紙枚数が必要になります。紙質は白くてツルっとしていて厚みあるものがチケットらしくておすすめ。より航空券らしさを出すために、こんな便利アイテムもあります
角を丸くする
半券部分にミシン目を入れる
続いてメインである挨拶文を作ります。①のチケットは楽しい雰囲気を出すため好き勝手に作りましたが、挨拶文では、マナーやルールに則り必要事項を記載しました。
- 時候の挨拶
- 披露宴の日時と場所
- ふたりの氏名/差出人の氏名
- お返事の締め切り日
これらを中紙と呼ばれる薄手の用紙に印字します。
A4に縦3分割で配置しました。
①のチケットはゲストひとりずつに作りたかったので一人1枚用意しましたが、それ以外の送付物は一家につき1枚でOK。なので中紙は 送る招待状の数÷3+予備 の枚数を用意しておきます。
LOFTのバラ売りコーナーで購入しました。うっすら模様や凸凹感があると手作りながらに少し上質な雰囲気が出せます。
③名刺サイズのカードでタグを作る
当日の受付や挨拶、余興などをお願いするゲストには、事前に了承を得たうえで招待状に依頼文を書いた付箋を同封します。
そこで、付箋がわりに荷物タグをイメージしたカードを制作しました。
名刺サイズのメッセージカードを無印で購入。(35枚セットで100円とお手頃でした♡) ロゴとイラストを印刷し、左側の2スミを斜めにカットします。左端から1カ所パンチで穴をあけてリボンを通したらタグ風付箋の完成☆ ここに、手書きでも印刷でも良いので依頼の文章を書きます。
…と書くと簡単そうですが、ちょっとだけ補足を。名刺みたいな小さい紙って、家のプリンターに対応してないことがありますよね。そんな時の裏技!A4やB5の用紙に仮止めした状態にして印刷します。
このように4スミを軽く固定してプリンターにセット。
マスキングテープなら剥がしたあとも比較的キレイです。
④A4厚紙でチケットホルダーを作る
次は①②③をまとめるためのチケットホルダーづくりです。
外紙と呼ばれる表紙的役割を持っているため、しっかりした厚紙で作ります。1つ作るのにA4を1枚まるごと使うので招待状を送る数と同じ枚数の用紙+予備が必要です。
ロフトのバラ売りコーナーで質感見ながら選びました。
私はネイビーのエンボス紙にしましたが、これはちょっと失敗^^;
もっと明るいパール紙とかのほうが豪華で結婚式らしかったかなぁと。
で、この外紙をチケットホルダーの形になるように折っていきます。
こんなかんじで。
上から2番目のスペースに②で作った挨拶文を軽く貼り付け、
下部の谷折りした部分(カットしてない左端)を糸で縫い付けてポケットにしました。
①チケットと③依頼タグのほか、細々したものを差し込みます。会場への行き方・周辺地図なども添えておくと親切。(私は式場が発行してる地図を頂いたので、そのまま同封させてもらいました。)
最後に折りたたんで、蓋になる部分に飛行機型のクラフトパンチを押して、リボンをかけたらチケットセットの出来上がり!
⑤返信用ハガキをつくる
今度は返信用ハガキを作ります。はがきサイズの厚紙の表面に宛先(自分達に届く住所)を記載。
返信用切手(できれば慶事用)を貼っておくのもお忘れなく☆
そして裏面には出欠確認 / ご住所 / お名前 / メッセージ / アレルギーの記入欄を設けました。カラーやイラストはチケットと共通のものを使用し、統一感が出るように意識しています。
⑥横長封筒に入れる
航空券風の招待状を作るうえで地味に苦労したのが封筒探しでした。なぜなら結婚式用に一般的な洋1や洋2サイズだと…
航空券が横長だから入らない。
かといって縦型サイズじゃあ…
会社に送る書類みたい。
そう!航空券とハガキの両方が入る洋封筒って意外に売られてないんです><
ロフトや文房具屋さん、ネットなど探し周った末、無印良品でようやく理想に近い封筒を見つけました!
A4幅のチケットホルダーも返信ハガキもぴったり入るし、しかも白色なので結婚式用としても不自然ではありません。
さっそく表にゲストの宛名、裏面には差出人の住所氏名を印字。(封筒もプリンターの設定サイズにないので、③と同じく裏技を使って印刷しました;)
ついでに封の部分にもロゴを入れてみました。私は封筒に直接印刷しましたが、丸型シールにロゴをプリントして貼っても可愛いです。
費用は?手作りしてみた感想
長くなってしまいましたが、以上で完成です!
「航空券風」にこだわり、全て手作りしたことでかかった費用は…
- チケット用B5厚紙 … 50枚セット400円
- 本文用A4中紙 … 30円×15枚=450円
- 名刺サイズのカード … 35枚セット100円
- チケットホルダー用A4厚紙 … 35円×50枚=1750円
- 返信はがき用厚紙 … 50枚セット500円
- 横長封筒 …10枚入り200円×5=1000円
- リボン=2ロール 400円
- 飛行機パンチ=550円
予備の用紙やインク代も必要だったので全て合わせると12000円でした。
※往復の切手代は除きます
私の場合、式場に依頼すると1セット400円×50人で2万円の見積もりだったので、費用面でいうと8000円ほど抑えることは出来ました。
ただ、手間や労力を考えると抑えた金額以上に大変でした!!
用紙や封筒などの材料を探し、デザインを考えて、文面・日時案内に注意しながら文字入力。印刷ミスないように何度も調節しながら試し刷り。完成後も宛名や同封物に間違いがないかひとつずつチェック・・・
他のペーパーアイテムや動画も手作りした中で一番時間かかったのが招待状でした。ということで、イチからの手作りは
- 時間と手間がかかる
- 費用は少し抑えられるが大きくは変わらない
- 仕上がりは既製品やプロの作るものより劣る・安っぽくなりがち
というマイナス面を踏まえ、それでも
「テンプレートにないデザインにしたい!」
「徹底的にテーマに沿って作りたい!」
「普段から手作りすることが好き!」
という方には向いていると思います
私も元々画像ソフトを触ったり手作りすることが好きなので、招待状準備は大変ながらに楽しかったです。何より返ってきた返信ハガキに
って沢山の方から書いてもらえてて。そんな嬉しいメッセージが見れただけでも、頑張って作った甲斐があったと思います。