はじめてのストックホルムならまずガムラスタン*見どころと歩き方




 

こんにちは!なっつです。

わたし
ヨーロッパが好きで毎年連休を見つけては弾丸旅行しています。

今回はスウェーデンの首都ストックホルムのガムラ・スタンを紹介します。ガムラ・スタンGamla stanはスウェーデン語で「旧市街」という意味で、その名の通りストックホルムの始まりの地。映画『魔女の宅急便』の参考にした場所としても公式発表されていて、石畳の緩やかな坂道にカラフルな建物が建ち並ぶ様子は、物語に登場した街・コリコとよく似ています。

ストックホルム旧市街ガムラスタン

私も北欧旅行ではじめて訪れたときにその街並みに一目惚れ♡ 以来、飛行機の乗り換えなどでストックホルムを訪れると立ち寄ってしまう大好きなエリアです。

今回はそんなガムラスタンの周り方と主な見どころを街並み写真多めでお届けします。

海外に関する記事は全て2018年以前の訪問に基づきます。コロナ渦や昨今の情勢により施設の営業状況、交通の運行状況、物価などが異なる場合がございますので、渡航計画の際は各公式サイトで最新情報をご確認ください。

ガムラスタンの場所

ガムラスタンはストックホルム中心部の南側に浮かぶスターズホルメン島とリッダーホルメン島に広がります。

島まで訪れるには地下鉄Gamlastan駅がありますが、中央駅やセルゲル広場、ヒョートリエットエリアに宿泊している方は歩いても行ける距離です。地下鉄に乗っても1~2駅ほどで着くので、電車を待ったりチケット購入する時間を考えるとむしろ歩く方が早いと感じました。

中心部から近いから例えば「朝ヒョートリエット市場で食べ物を調達してからガムラスタンへ」という観光の仕方もオススメ☆

ヒョートリエット市場

観光所要時間の目安

ガムラスタンはぐるっと一周するだけなら1時間もかからず歩けますが、そこはストックホルムを代表する観光名所。見どころが多いのでたっぷり時間を取っていても余ることはありません。

↑市庁舎の塔から見たガムラスタン。この小さなエリア内に王宮、教会、博物館、レストラン、お土産店がぎゅっと詰まってます。

  • 教会や博物館の内部も見学するなら丸1日
  • 屋内観光は程ほどに街歩きをメインにするなら半日

観光や写真撮影にどれぐらい時間をかけるか、食事をするかどうかにもよっても変わりますが、大体これぐらいは欲しいところです。

オススメの周り方

この記事では食事はガムラスタン前後で食べると仮定して、押さえておきたい見どころを1日で周るおすすめルートを紹介します。

周り順のコツとしては早く閉まる教会や開催時間が決まっている衛兵交替式をその時間に合わせて優先的に周り、比較的遅くまで開いているお店や屋外のフォトスポットはその後にゆっくり訪れること。

ガムラスタンの街はつい無限に写真を撮りたくなる可愛さなのですが、街並み写真は観光施設が閉まってからでも撮れるし、むしろ観光客でいっぱいの昼間より16時以降ぐらいのほうが人波も落ち着いて撮影しやすいです。

↑夕方17時頃(9月)のガムラスタンは昼間より静かで趣がありました。

ちなみに時期は冬より夏のほうがオススメ。北欧は冬季休業の施設が多く、また日照時間も短いので16時にもなると暗くなってしまいます。

午前中/リッダーホルム教会と西岸

という訳で、まずはリッダーホルム教会からガムラスタン観光をスタートします!

リッダーホルム教会はスターズホルメン島のすぐ西側リッダーホルメン島に建つ教会。ガムラスタンの中心部から離れた位置にポツンと建っているので、ここを最初に訪れてしまえば残りのスポットを周りやすいです。

市庁舎から見たガムラスタン

ガムラスタンの全景を遠くから見ると3つの高い尖塔が目にとまります。3つともガムラスタンのシンボル的な教会で、街歩きの目印にもなるのでぜひ位置関係を覚えておきましょう。(写真左から大聖堂・ドイツ教会・リッダーホルム教会) 一番手前に大きく見えるのがリッダーホルム教会。透かし彫りの尖塔が特徴的で、スウェーデンの歴代王たちが眠る由緒ある教会です。

ガムラスタンの教会はそれぞれ季節や曜日、礼拝などの行事により時間が限られるので、内部も見学したい方は公式サイトで開いている時間を確認してから訪れることを推奨します。※2020年新型コロナウイルスの影響で当面休業が発表されています。

この教会をさらに西側へ歩くとリッダーホルメン島の西岸に出るのですが、対岸に建つ市庁舎がキレイに見えてオススメ!

午前中 / ストックホルム大聖堂

島の西端から歩いてガムラスタン中心部へ移動します。目的地はこちら。

ストックホルム大聖堂

魔女の宅急便の時計塔をほうふつとさせる、ストックホルム大聖堂です♡

13世紀に建てられたストックホルム最古の教会。バロック様式の豪華な内装で、王族の結婚式などの祭典もおこなわれます。

ストックホルム大聖堂

開館情報はこちら。ほかの教会の開館情報も同ページ内に書かれているため、この大聖堂についてはSTORKYRKANと書かれた欄をご覧ください。

正午ごろ / 王宮と衛兵交替式

スウェーデン王宮

大聖堂のすぐ裏(北側)に広がる壮大な建物がスウェーデンの王宮。現在の王族たちが1981年までここに住んでいました。入場すると王族の居室や宝物などが見学できます。※開館情報はこちら

また、中庭では正午頃に衛兵交替式が行われており、こちらは入場しなくても見学できるので是非開催日時をチェックしてプランに入れてみてくださいね。

スウェーデン衛兵交替式

開始時刻は12時前の時もあれば13時すぎの時も。季節や曜日によって異なります。オフシーズンは週に3日ほどの開催なので日時は必ず王宮のサイトをご確認ください。※衛兵交替式開催情報 (2020年現在は休止中)

男女平等の先進国スウェーデンでは女性の衛兵さんの姿も多く見られます。凛々しく銃を構え行進する姿は本当にカッコ良いです!

スウェーデン王宮

↑これは夕方にたまたま行われてた小規模な交替式の様子。お昼はもっとたくさんの観光客が殺到するので、最前列で見たい方はお早めに。

スウェーデン国会議事堂

ちなみに王宮前の広場から北側に見える大きな建物は国会議事堂。小さな島の全域を覆うように建つその全景を眺められます。

お昼過ぎ / 大広場とノーベル博物館

王宮から先ほどの大聖堂の南側へ少し歩くと、ひときわ賑わう大広場 Stortorget に出ます。

旧市街ガムラスタン大広場

カラフルな建物が建ち並びストリートパフォーマーの演奏が鳴り響き、毎年クリスマス前の1ヶ月間はここでクリスマスマーケットも開かれます。

旧市街ガムラスタン大広場

16世紀にはデンマーク王のスウェーデン侵略に抵抗した100人近い人々がここで処刑され広場が血で染まった・・・という恐ろしい現場でありますが、そんな虐殺の歴史があるなんて調べるまで分からなかったぐらい、今は明るく活気ある広場となっています。

ストックホルムノーベル博物館

広場に面して建つ黄色い建物はかつての証券取引所。現在はノーベル博物館となっています。

ストックホルムノーベル博物館

スウェーデンの発明家アルフレッド・ノーベル氏の遺言によって設立されたノーベル賞。その歴史や歴代受賞者についてパネルや映像を使って紹介されています。※開館情報はこちら

ノーベル博物館の晩餐会アイス

館内のカフェでは授賞式の晩餐会で実際に出されたデザートと同じアイスを食べることが出来ます。10SEK(約1200円)と超高級なアイスクリームですが、味も見た目も華やかかつ繊細。ボリュームもあり私的にはかなり満足度高かったです。ルート通りに進んでいる方は、ちょうどこの辺りでガムラスタン観光も中盤になると思うので、休憩に是非いかがでしょう。

アイスの横に添えられてるメダルチョコレートはカフェで購入することも可能。日本人観光客が買う定番おみやげだとウェイターさんが教えてくれました(笑)

ノーベル博物館のカフェ

また、カフェの椅子の座面裏には歴代受賞者のサインが書かれています。日本人受賞者を発見するとやっぱり嬉しく誇らしくなりますね(笑)

お昼過ぎ / ドイツ教会

大広場からさらに南下すると、ドイツ教会の尖塔が見えてきます。

ガムラスタンのドイツ教会

内部は無料で見学できますが開館日時が限られるので要注意。公式サイトで確認して訪れることをオススメします。

夕方 / アイアン・ボーイ

ここまでで営業時間が決まっている観光スポットは一通り周りました!

ガムラスタン観光はまだまだ続きますが、以下で紹介するスポットは急いで訪れなくても見れる場所なので、写真を撮ったり街歩きを楽しみながらゆったり巡りましょう。

ドイツ教会からいったん大広場へ戻って広場東側の細い道を進むと、フィンランド教会というオレンジ色の小さな教会があります。

アイアン・ボーイ

注目すべきは教会の裏庭。「アイアン・ボーイ」と呼ばれる可愛らしい像がちょこんと座ってます♡ その高さは約14cm。ストックホルムで最も小さい像として地元の人や観光客に人気です。

このコインの量からも愛されぶりが伺えますね。冬には写真のように帽子をかぶせてもらってることもあるんだとか。

夕方 / ガムラスタンで1番細い道

「1番小さい像」の次は「1番細い道」に行ってみます。フィンランド教会から南へ歩いていくとモーテン・トローツィグ・グレン Marten Trotzigs Grand という「ガムラスタンで最も細い道」といわれる路地があります。

モーテン・トローツィグ・グレン

幅は約90cm。両手を広げて記念撮影するのが観光客の間で定番の様です(笑)

アイアン・ボーイからモーテン・トローツィグ・グレンには↑このルート周辺を散策しながら向かうのがオススメ。街並みが美しいガムラスタンの中でも、私はこの辺りの街並みが特にキレイだと感じました!

ストックホルム旧市街ガムラスタン

Under Kastanjenというレストラン (「栗の木の下」という名前の通り大きな木が目印☆) や、アンティーク店が集まるシェップマンガータン Österlånggatan 通りなど、ガムラスタン中心部からほんの少しはずれるだけで、静かで穏やかな雰囲気を味わえます。

夕方 / ヴェルステルロングガータン通り

モーテン・トローツィグ・グレンの細い階段を降りると、先ほどの静寂さから一転、人通りの多いヴェルステルロングガーテン Västerlånggatan 通りに突き当たります。

ストックホルム旧市街ガムラスタン

13世紀から続くストックホルムの繁華街で、石畳の道沿いにお土産店やカフェ、レストランが並びます。

この道を北上しながらおみやげショッピングや食べ歩きなどいかがでしょう。レストランやカフェも多いです。

このヴェルステルロングガーテン通りを北に進むと、そのままリッダーホルメン島と国会議事堂を抜けてストックホルムの中心部へ戻れます。

スウェーデン国会議事堂

↑ガムラスタンから国会議事堂・ストックホルム中心街へ抜ける道

治安の良い北欧といえど暗くなったあとは人通りのない裏通りよりも、このようなお店がたくさんあるメイン通りのほうが安心。(18時頃にはお土産店の多くは閉まりますが閉店後も照明がついているため明るいです。) ただし人が多いぶんスリには要注意です。

暖色系の光に包まれた夕暮れ時のガムラスタンも雰囲気があって素敵でした。

まとめ

ストックホルム観光にはずせない旧市街ガムラ・スタン。教会や衛兵交替式も時間が合えば見ておきたいところですが、歴史ある中世の街なみは散策するだけでも訪れる価値アリ。

特に夏場のストックホルムは20時ぐらいまで明るいので、より長い時間カメラ散歩を楽しめます☆ ぜひ訪れてみてくださいね。

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

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