こんにちは!なっつです。
突然ですがフィンランドの首都・ヘルシンキから一番近い国ってどこでしょう??
ロシアでも、スウェーデンでもなく、実はエストニアなんです。
私はエストニアというと、
これぐらいの事しか知りませんでした。ヨーロッパの中でも奥地にあるイメージだし、あまり馴染みがなかったのです。でも地図を見てみるとエストニアは日本から直行便もあるヘルシンキのすぐ対岸に位置していて、意外と訪れやすい国であることが分かりました。
ヘルシンキを旅行する際は是非とも足を伸ばして頂きたいエストニア。おすすめする3つの理由を元に、訪れた様子を紹介します。
Contents
理由①ヘルシンキから気軽に船で行ける
フィンランドの首都ヘルシンキとエストニアの首都タリンは、バルト海を挟んでちょうど対岸に位置しています。
どちらも海沿いの街なので両都市を結ぶ船は豊富にあり、所要も2、3時間ほど。所要時間と発着ターミナルは下図のように会社によって異なります。
発着ターミナルと所要時間
- ①タリンク・シリヤライン Tallink Silja Line(高速艇・フェリー)時刻表
- ②エケロ・ライン Eckerö Line(フェリー)時刻表
- ③ヴァイキング・ライン Viking Line(フェリー)時刻表
- ④リンダ・ライン Linda Line ※2019年夏現在は運行なし。
私が旅行した時に利用した④のリンダ・ラインは残念ながら2018年に廃業してしまったとの情報がありました。所要時間が短くターミナルも便利な場所だったので残念です…。
ヘルシンキのランシ・ターミナルは中心部から離れているので港までトラムで移動しなければなりませんが、タリンはいずれの港も旧市街へ歩いて行ける距離です。
価格は各フェリー会社やシーズンによっても異なりますが、だいたい片道€25~45ぐらいで乗船できます。ヨーロッパ交通サイト Omio が各便の料金を比較したうえで日本語予約できてオススメです。
朝にヘルシンキを出発すれば午前中には観光スタート出来るので、日帰りも可能。フィンランドからふらっと異国へ1DAYトリップはいかがでしょう。(ただし国をまたぐため乗船の際はパスポートチェックがありました。ご持参お忘れなく!)
理由②中世の街並みが可愛い
2つ目は古い歴史を感じる町並みです。タリンは旧市街まるごと世界遺産となっていて中世にタイムスリップしたような感覚を味わえます。
ヘルシンキの町も素敵だけど、近代になって栄えた町なのでモダンな建築が多いんです。もしオレンジの屋根や中世らしい雰囲気を求めるなら、ヘルシンキからタリンへの日帰り旅行はオススメ!
ここでは、そんなタリン旧市街の写真を紹介します。
ふとっちょマルガレータ Fat Margaret tower
旧市街の入り口に建つ「ふとっちょマルガレータ」と呼ばれる丸い塔。どことなくハリーポッターに出てきそうな名前の由来は、昔ここで太ったおかみさんが監獄の食事を切り盛りしていたからだそうです。
タリンは他にも
- 「3人姉妹」「3人兄弟」→三角屋根が3つ並んだ建物
- 「のっぽのヘルマン」→塔
など、メルヘンな愛称の建物をよく見かけます。
隣接される門をくぐると、ここから中世の世界が広がります!
聖オレフ教会 Oleviste Kirik
門のそばにそびえる尖塔は聖オレフ教会。夏場は搭の上から町並みが一望できます。狭い階段をぐるぐる上るのは体力要るけど、その価値ある素敵な景色!!!
色んな国から統治された歴史ゆえかタリンでは様々な建築様式の教会を目にします。
港が近いので海もきれいに望めます
ちょっと意外なんですが、現代のエストニアはITの先進国。あのSkypeもエストニア発祥なんだとか! 旧市街の城壁外は高いビルが並んで近代的な印象でした。
▼場所はこちら
ラエコヤ広場 Raekoja Plats
門からお土産屋さんの並ぶPikk通りを進んで行くと町の中心にある広場に出ます。
飲食店が並んでいて賑やか。民族衣装を着た店員さんが呼び込みしています。
広場に面して建つ旧市庁舎。こちらも夏季のみのオープンですが塔に登ったりハンザ同盟の「議会の間」を見学したりできます。
ラエコヤ広場まわりの路地には雑貨屋さんやカフェが並び、散策を楽しめます。
カタリーナの小径 St. Catherine’s Passage
ラエコヤ広場の近く、Vene通り沿いのアーチを抜けると四方を石に囲まれた不思議な空間に迷い込みます。「カタリーナの小径」といって賑やかなタリン旧市街の中、ひっそりと静かな空間です。
道沿いには工房やショールームが並んでいて、どこの工房からかトンカチのような、モノ作りの音が聴こえました。一本南の通りには「職人の中庭 Masters’ Courtyard」なる場所もあり、この辺り一帯が伝統工芸やアートの集まるエリアになっています。
さらにカタリーナの小径を抜けると「セーターの壁」と呼ばれるスポットに突き当たります。
城壁沿いにニット製品を売る屋台がずらり
タリンはニットとフェルト製品が有名で、お土産屋さんでもよく目にします。
城壁や古い教会、ごちゃっとカラフルな建物。ヘルシンキとはまた違った可愛い町並みに出会うことが出来ました!✨
トームペア城の丘からのぞむ旧市街
理由③物価が安い
エストニアに行くべき理由3つ目は物価の安さです。
タリンは、何かと高額な北欧を抜け出して、思いきり食事や買い物を楽しむのにぴったりです!通貨はフィンランドと同じユーロなので両替も要りません。
ヘルシンキ市民も週末になると食料品の買い出しにタリンを訪れるほど。船の中でも買い物用のキャリーカートを持ったおばあちゃんや家族連れを見かけました。
昼食代ひとり1000円で済んだ!
では、エストニアはどれほど安いのか?トームペア城の近くBogapottというカフェで昼食を食べました。
陶器ショップが併設された、あたたかい雰囲気のお店。オリジナルの器でたっぷりのスープが頂けます。
- ライススープ1杯パン付€4.2(約550円)
- ドリンク€2.75(約350円)
- ケーキ€1.9(約230円)
- ※旅行当時の価格
ドリンクとケーキまで付けたのにひとり1000円ちょっとで済みました!フィンランドのカフェで同じぐらい注文すると2000円は超えてしまうので、飲食代は大体半分ぐらいの感覚です。
▼店舗情報
カフェ代に感動
調子に乗ってもう少しデザートが欲しくなりました。
旧市街のチョコレート屋さんへ行ってみましょう。
チョコ2粒とドリンクで€3(約360円)ほど!日本でお茶するよりも安いですね。
お店の奥で手作りしているチョコレートは濃厚で美味しい!おすすめのお店です。
▼店舗情報
スーパーへ
…と、飲食代は安いものの、タリン旧市街内に並ぶ物販店はそこそこします。お土産屋さんも観光客用価格ってかんじで。
そこで思い切って城壁の外に出てみました。ヴィル門の外側にあるヴィル ケスクス Viru Keskusショッピングセンターには、本屋やレストランなど色んなお店が入っています。
ZARAを少し覗いてみたけど日本の店舗より全体的に安かったです。
地下にあるスーパーにはお土産にピッタリな箱入り菓子も売っていました。エストニアだけでなく北欧のお菓子も豊富にそろっているので、ここでお土産を買うのも良いかもしれません。
▼店舗情報
まとめ
以上、日帰り旅行で感じたエストニア・タリンの魅力を書かせて頂きました!
- ヘルシンキから気軽に行ける近さ
- 中世の街並みを楽しめる
- 物価が安い
ヘルシンキに訪れる際は是非タリンもプランに入れてみてはいかがでしょう。
ヘルシンキからの行き方は、冒頭で紹介したように交通予約サイト
こんなかんじで検索窓に「ヘルシンキ タリン」を入力するとタリンへのフェリーチケットのみの販売からガイド付き1日ツアーまで色々出てくるのでぜひチェックしてみてくださいね。
最後まで読んで頂いてありがとうございました!