こんにちは!なっつです。
「海と坂のまち」「文学のまち」そして「猫のまち」とも称される尾道。港町として発展してきた影響で、山手の古い路地には本当に多くの猫たちが住みついています。
尾道滞在中のある1日。出会う猫ちゃんたちの後をつけるように気ままに山手の路地を歩いてみると・・・
なんだか良い感じに千光寺エリアを周れました!
人任せならぬ猫任せに歩いただけのルートにも関わらず、
と思ったのでシェアさせて頂きます♡
「半日ぐらいで尾道らしい路地風景を巡りたい」という方の参考になると嬉しいです。
Contents
ざっくりとルート紹介
駅からスタートして商店街を進み、途中で線路下をくぐって千光寺山方面へ。景色の良いお寺やパン屋さんに立ち寄りながら千光寺を目指します。参拝後は猫好き必見の公園&路地を通って下山。
のんびり歩いても半日ほどで周れるルートだったので残りの時間はふもとで観光やグルメ・ショッピングを楽しむことも可能。駅に戻る場合は商店街か海沿いデッキを西へ突っ切るのが早いです◎
駅→本通り商店街
それではさっそく尾道駅(南口)からスタートしましょう。
駅前ロータリーから見た尾道中心部。山と街と海が並行して続く分かりやすい街並みとなっています。
駅の東にのびる商店街へ進みます。
歩き始めてすぐ、商店街のアーケード手前におやつとやまねこというお店が目にとまります。レモン果汁をかけて食べるプリンは尾道らしくてお土産にもオススメ!
本通り商店街は尾道駅から東へのびる全長1.2kmのアーケード。昔ながらの商店からお洒落なカフェやパン屋さんまで個性豊かなお店が軒を連ねます。
渡し場通りから山手へ入る
途中「渡し場通り」とクロスするところで一度アーケードが途切れるので、左折して山手の路地へと向かいます。
JRの線路下をくぐったら、そこには迷路のような細い道と階段の世界が広がっていました。
カムパネルラ→宝土寺
線路をくぐってすぐ右手に見える建物は、活版印刷カムパネルラ。紙もの雑貨を中心にそろえる可愛いお店です♡ 活版印刷体験もできるそう。公式サイトをチェック
カムパネルラ向かいの階段に、さっそく茶トラ猫を発見!
近づくと歩き始めたので、後ろをついて階段を上ってみると…
景色の良いお寺にたどり着きました!!
線路や尾道水道と並行に建つ宝土寺。浄土宗のお寺です。東西に広い境内からは、眼下を横切る電車をゆったりと眺めることができました。
お寺の入り口西側に建つのは吉備津彦神社。その奥の細い路地から住宅街に入っていくと、四叉路になった面白い階段が見られます♪
住民の方に聞くと「くもの巣階段のことやね」って教えてくれました。どうやら近隣ではそう呼ばれているようです。
その方によると近くに人気のパン屋さんがあるそうなので、足をのばしてみます。
ネコノテパン工場
くもの巣階段そばの路地を入っていくと、これまた可愛い猫ちゃんがパン屋さんまで連れてってくれました♡
曲がり角で人が来るのを待ち構え・・・
人が通ってはパン屋さんまでの道を先導してくれます。自分の仕事と思っているのかもしれませんね。
お店についたら猫ちゃんは次のお客さんを案内するため、定位置に戻っていきました。
坂道の途中に建つネコノテパン工場。ガーラントが目印の小さな小さなお店です。
人ひとり入ったらいっぱいになるので、店員さんの陳列中や先客がいる場合は外で待ちます。のんびりゆるい雰囲気が良いですね◎
チョコクロワッサン80円やフレンチトースト60円、リュスティック140円~、木苺あんぱん170円などなど。フレンチトーストは会計時にお好みでシナモンをかけてくれます。
小ぶりでお手頃価格なので一人旅でも色んな種類を試せました♡
こういった路地裏のお店へふらっと立ち寄れるのも徒歩観光の醍醐味✨ 千光寺エリアを散策する際には是非。公式サイトを見る
ちなみに北側の階段からお店へ向かうルートにも、案内番がいました(笑)
間違えやすい分かれ道にしっかりスタンバイし、人が来たらパン屋さんに向かって歩き始める。有能すぎる尾道の猫たちです。
猫の足跡
ここで一度Google mapを見てみたら、猫の足跡なるスポットを発見。ネコノテパンから近そうなのでここを通って千光寺へ向かうことにしました。
階段の足元をよ~く見ると…
足跡ありました!コンクリートが乾かないうちに猫が歩いちゃったのか、人工的な物なのかは不明ですが・・・このサイズ感にキュンとします♡
本物の猫もひょっこり。
山手へ進むにつれてかなり急勾配の細い道。この周辺は車はもちろんバイクや自転車も通らないから、猫たちにとって安全に過ごせる場所なのかもしれませんね。
絶景のレストラン・プティアノン
さらに坂道を上ると千光寺公園の敷地内・恋人の広場に到達!
頂上展望台近くは絶景が見えるレストランがありオススメです。
尾道市立美術館のすぐ隣レストラン・プティアノン。大きな窓からは市街地や尾道水道、向島とそのむこうの島々まで遠望できます。
メニューはパスタやカレーなど。カフェ利用もOKで私はワッフルセット970円を注文しました。カスタードクリームを挟んだワッフルにアイス&たっぷりフルーツ。展望も相まってか一段と美味しく感じました✨
ちなみにこのレストランで飼われてるのは美術館の警備員さんとの攻防で一躍話題になった黒猫・ケンちゃん。私が訪れた時はちょうどお散歩に出かけてたのですが、運が良ければ会えるかも…!?
鼓岩(ポンポン岩)
プティアノン前の坂を下ると鼓岩という巨大な岩が見えてきます。
叩くと音がすることから別名ポンポン岩とも呼ばれ、ハンマーが設置されています。ここからの景色も素晴らしいので、是非とも写真に収めてくださいね!
千光寺でお参り
鼓岩から千光寺の本堂へ。
千光寺は806年弘法大師開基の由緒あるお寺。
朱塗りの本堂や除夜の鐘として親しまれる鐘楼、石鎚山鎖修行場など見どころたっぷり。尾道を代表する観光名所となっています。
標高140mの境内からは市街地や尾道水道や向島が一望。
ロープウェイが行き交う様子がとても尾道らしい風景です。
千光寺下の公園周辺は猫好き必見
お参り後は千光寺道の階段を下っていきます。
階段を下りる途中右手に広がる公園は、猫好きにとってまさに楽園でした✨
尾道水道の景色が楽しめるうえに、天気の良い日はよく猫ちゃんたちが日向ぼっこしています。
古民家カフェで休憩
千光寺道周辺には雰囲気の良いカフェが充実しているので、ここで少し休憩を取ります。筆者が訪れたことのある中からオススメ2店を紹介しますね。
みはらし亭
千光寺道沿いに建つ古民家を再生したゲストハウスみはらし亭。一角がカフェになっていて、その名のとおり尾道市街を見晴らせます。
個人的に、窓辺の席に並べられた本のラインナップがツボでした。(ヨーロッパの建築写真集とか)
メニューはドリンクがメインで、瀬戸内産の柑橘を使ったジュースもフレッシュで美味しかったです!
ゲストハウスなので宿泊もできます!
帆雨亭
「尾道古寺めぐり」のルート沿い、千光寺道と千光寺新道の間にひっそりと佇む帆雨亭。
店先でくつろぐ猫ちゃんに誘われるように入店。
古い屋敷を改装した風情たっぷりの空間で、お抹茶や手作りお菓子を頂けます。
店内に設けられた「おのみち文庫」コーナー。尾道ゆかりの文学者の作品が並び、志賀直哉の初版本を手に取って見ることができます。
窓からの景色はこんなかんじ 。周辺古民家の生活音や鳥のさえずり、虫の声などが聴こえてきて、ゆったりとした時間を過ごせました。
天寧寺三重塔→猫の細道
千光寺道沿い・天寧寺三重塔の北側は、市街地や尾道大橋まで一望できるフォトスポットとなっています。
この三重塔の東側へ周ると、猫好きの聖地ともいえるスポットがあります。
その名も「猫の細道」。今度は2匹の黒猫たちが入り口まで案内してくれました!
猫の細道とは、猫にまつわるスポットやアートが散りばめられた緑深い小径。まるでジブリの世界に迷い込んだような不思議な空間が広がます。
尾道在住のアーティスト・園山春二さんが廃墟同然となっていたこのエリアの建物に手を加え、カフェや美術館が並ぶ一帯へと再生したそう。
ハーブ庭園 のブーケ・ダルブル。尾道水道を眺めながらお茶ができます。
大正時代の古民家を改修したカフェ・梟の館。名前の通り梟モチーフでいっぱいの店内はノスタルジックで雰囲気満点!
丸い石に猫の姿が描かれた「福石猫」。猫の細道のあちこちに散りばめられているので探してみてはいかがでしょう。
艮神社→市街地へ
猫の細道からロープウェイと並行するように下山します。
左側に建つ艮(うしとら)神社は映画『時をかける少女』のロケ地ともなった尾道最古の神社。猫の細道の福石猫も、この神社でお祓いを受けているそう。
境内には樹齢900年と推定される立派なクスノキが植えられています。真上をロープウェイが通る眺めも尾道ならでは。
艮神社の西隣には気になる猫カフェも♡
千光寺山ふもとのロープウェイ乗り場まで下りてきました!
尾道駅からスタートし、ここまでの距離は約2.3km。昼過ぎからのんびり歩いて所要時間は約3時間でした。(参拝・カフェ休憩・写真撮影の時間も含む)
坂道と階段が多いですが景色や猫ちゃんの写真を撮りながらだったので、体力的にも気持ち的にも無理なく歩けました✨
残った時間は本通り商店街で買い物やグルメを楽しんだり、もし元気があればさらに東の浄土寺まで足を伸ばすのも良いと思います。
まとめ
今回紹介した以外にも尾道の路地には魅力的な景色がたくさんあります。
私自身おのみち滞在中ほぼ毎日このエリアを歩いていましたが、その度に新たな景色に出会いました。
「ここから見る景色も良いなぁ」「この猫ちゃん昨日も会った子だ」というように歩けば歩くほど虜になる街並み。
時間が許すなら迷路のような路地を気の向くままに歩いてみるのもオススメです✨
筆者がお世話になった尾道おすすめ宿
向島)ゲストハウス尾道ポポー
尾道のホテルを比較検索!▶ HotelsCombined