こんにちは!なっつです。
夏の尾道滞在中に、しまなみ海道の島のひとつ向島をレンタサイクルで一周しました。
初めてのクロスバイクでしたが向島+aでの1日を無理なく満喫できたので、ルートや訪れたスポットなどシェアしたいと思います。
Contents
向島ってどこ?
向島(むかいしま)はその名の通り尾道本土の向かいにあり、しまなみ海道における尾道側最初の島になります。
手前が尾道本土で奥が向島。さらにその奥に瀬戸内の島々が連なるように浮かびます。
尾道市街の海沿いデッキから。尾道~向島間は狭い部分だと対岸距離約200mと本当に近いです。自転車ごと乗り込める渡船が頻繁に行き来しており運賃も自転車込みで70円~110円(渡船会社による)なので、気軽に渡ることが可能です。
わたしの向島+aサイクリングルート
わたしは尾道滞在中にしまなみ海道を往復してみたいと思っていました。尾道を出発し76.5kmしまなみ海道を走り、今治で宿泊して再び自転車で戻ってくるというチャレンジ。
でも普段まったく運動してない30代女 (※腰痛持ち) がいきなり76.5km×2日=合計153kmなんてもう体力的不安しかありません。
で、足慣らしにしまなみ海道片道の半分35kmほどを事前に走ってみようと選んだのが向島外周コースでした。
向島の外周は約28km。シンプルに周るだけでは希望距離35kmに足りませんが、島内の内陸部や隣接する島に寄り道したいお店や観光スポットがいくつかあり、それらを含めルート設定すると・・・
距離にして約36km。橋を渡る前後のアップダウンも経験できるので、予行演習としては良い感じです!
という訳で、実際に周った様子を以下で細かく綴ります。
※冬にも一度同じルートを周りました。記事内の木々や空の季節感がバラバラですが、写真多いほうが分かりやすいかと思うので夏と冬の写真混ぜてお送りしますね。
レンタサイクルターミナルへ
8:00 / まずはクロスバイクをレンタル。
尾道の駅前と向島にそれぞれしまなみレンタサイクルのターミナルがあります。私は向島に滞在していたので向島のターミナルでも借りられたのですが、リサーチ兼ねて駅前ターミナルへ。本土滞在の方は特に駅前の方が営業時間が長いので利用しやすいかなと思います。
尾道駅の南口から出て右手200mちょっとの海沿いにターミナルがあります。
レンタル料金はクロスバイクで¥1,100(2022年現在は¥2000)+保証料¥1,100。保証料は借りた場所と同じターミナルで返却すれば戻ってきます。
渡船に乗って向島へ!
尾道水道沿いのデッキに出て、渡船乗り場へ向かいます。
向島へ渡るにはしまなみ海道サイクリングであれば駅前渡船乗り場の利用が便利ですが、今回は向島観光を兼ねたサイクリングなので、ここではなく東側にある尾道渡船乗り場を利用します!
尾道水道沿を東へ突っ切ります。
途中に見える味のある桟橋は福本渡船。ここもスルーしさらに東へ。
8:30 / 一番東側にある渡し場が尾道渡船。
「日本一短い船旅」や「朝ドラてっぱんロケ地」の看板が掲げられてるので目立つと思います。これに乗って向島の兼吉へ渡ります。
運賃は自転車込みで110円。この時は船内で徴収されましたがタイミングによっては下船後向島の料金所で支払うことも。
約3分の短い船旅を楽しんでるうちに、向島・兼吉に到着しました!
訪れたオススメ店&観光スポット
渡船を降りると大林宣彦監督「あした」のロケに使用されたバス待合所が目に入ります。
右手奥の道を南下。出発前に朝ごはんを食べに行きます。
住田製パン所で朝ごはん
8:45 / こちらは朝6時から開いてるパン屋さん住田製パン所。
なんと大正5年から続いてる老舗中の老舗。あんパン、ねじパン、メロンパンなどが売られています。
元は和菓子屋さんとして営業されていたそうで、あんぱんの中に入ってるこしあんが上品で素朴な美味しさでした。
ネジパンはねじりドーナツに砂糖をまぶした商品。(粉砂糖じゃないところが、いまどきじゃなくて良いですよね!) どっしりした食感が昔なつかしかったです。
腹ごしらえできたらようやく島サイクリングスタート!スーパーマーケットのハローズを目印に島の中心部へ。ハローズ向かいの白い建物・市民センターが向島レンタサイクルターミナルになっています。
市民センター前からしまなみ海道ルートに合流できるので、ブルーラインに沿って向島を反時計回りに走ります。自転車は車道左側を走行。
しまなみ海道や四国にある道の多くにはブルーのラインが引かれています。進行方向がどこに向かっていてあとどれぐらいの距離があるのか記されているので、道に迷うことは少ないかと思われます。
↑ 例えばこの道を進むと「尾道」に戻っちゃうっていうのが一目で分かります!今回の場合、ひとまず向島大橋まで「今治」に向かう道を進みます。
岩子島で海沿いに建つ鳥居を見る
15分ほど市街地を走ると・・・
さっそく海に出ました!奥の赤い橋が目を惹きます。
向島とお隣の小さな島・岩子島(いわしじま)を結ぶ向島大橋。早くも向島外周ルートから外れますが、ちょっと寄り道してみましょう。
10:00 / 岩子島の見どころはなんといっても岩子島厳島神社の鳥居。
有名な宮島の厳島神社の分社で、映画のロケに使用されたこともある絶景スポット。海に向かって建つ鳥居は圧巻です!
ちなみに、このあとショートカットで向島に戻ろうとブルーラインから外れたら、すっかり道に迷ってしまい岩子島から脱出できない事態に・・・。島民のおじいちゃんに道をお聞きしたところ、畑仕事の途中にも関わらずわざわざ軽トラで橋までナビしてくれました!
そんな人の温かさも島の良いところですよね。本当に感謝です。
はっさく大福を求め因島大橋往復
10:45 / 向島に戻ってきたら再びしまなみ海道のルートに沿って海岸を進みます。
遠くに見えていた因島大橋が段々近づいてきました!
因島大橋を渡るには一旦橋の下をくぐり海岸を進みます。
立花食堂というカフェが見えたら奥の道を左折。(ここにも後で寄ります) 看板の案内に従い橋へ。
しまなみサイクリング初心者にとっての洗礼・橋を渡るための長~~い上り坂が現れました。ちゃんと自転車で上れるようにゆるやかに作られてはいるんだけど、それでもやっぱり体力奪われます。
坂道をのぼりきり橋へ入っていくこの瞬間は、ジェットコースターに乗る前のようなドキドキ感・高揚感がありました !!
因島大橋は他のしまなみ海道の橋と異なり2層式。橋の上は自動車が通行し、自転車や歩行者は橋の内部を通行する形になっています。
そのため解放感や眺望は今イチ味わえませんが、橋の中を自転車で通る経験もなかなかないので、これはこれで面白かったです。
橋の終盤に右手下を眺めると目的地・はっさく屋の赤い屋根が見えました。
11:30 / 橋を抜けてサーっと山道を下ります。
橋の出口を右に曲がってさらに道を下ります。
白い恐竜のオブジェが目印・アメニティ公園が見えてきたらストップ。
オレンジの看板を目印にはっさく大福を求めて坂道をのぼると・・・
・・・長期休業中でした(泣)
以下は後日にリベンジした写真。
店内はサイクリスト向けの休憩所となっていて飲食物の持ち込みも可能。因島大橋の展望を楽しみながら休憩できます。
名物のはっさく大福は、苦みのあるはっさくと白あんが絶妙にマッチ。あまりにも美味しかったので実家にも発送しました!シーズンによってはっさくではなく他の果物で提供してることもある様ですが、住民の方曰く「このお店の大福はどの果物でもハズレなし」だそうです。
立花食堂でリゾート気分
12:00 / 再び橋を渡って向島へ戻り、先ほどスルーした立花食堂へ。
プレートランチやデザート、ラーメンまで提供する一軒家カフェ。レモンを浮かべた足湯、ライフスタイルショップも併設され、敷地内はリゾート地のようなお洒落な空間。
※足湯は感染対策で2020年9月当時休業してました。
サイクリストだけでなくドライブでやってきたカップルや家族連れの姿も目立ちます。混んでて時間配分が読みにくいことが難点ですが、もし空いてたらここでランチも良いですね!
立花食堂を出たら今治方面へは曲がらず海沿いを東へ。向島外周ルートに沿ってまっすぐ進みます。
ウシオチョコラトルで展望+チョコレートの贅沢
5分ほど走ったら、ごめんなさい、またまた寄り道させてください!
向島の山中に見晴らし最高のチョコレート専門店があるとのこと。上り坂覚悟ですが、チョコレートも展望台も大好物なので行ってみることにしました。
国道377号線から376号線(高見山方面)に曲がり、約20分ほど坂をのぼります。急なので自転車押して歩きました。
途中376号線をはずれ細い山道を進んでいくと、学校の様な建物が見えてきます。立花自然活用村という施設で、1Fは郷土資料館、2Fがウシオチョコラトルの工場+カフェ+ショップになっています。
12:45 / お店の中に入ると外観からは想像できないお洒落さに驚き!
ウシオチョコラトルは、カカオ豆の仕入れから焙煎・販売まで一貫して行うチョコレート工房。カカオと砂糖のみで作られた無添加チョコレートが大人気でその取扱店は全国に。
六角形のポップなパッケージデザイン。お土産にも喜ばれること間違いないですね!
カフェスペースでは是非カカオを使ったドリンクを味わってみてください。 ローズマリーがトッピングされたアイスカカオミルク。濃厚なチョコレートはホッとする味です。
のどかな島の展望+古い建物+本格チョコレートという異色の組み合わせ。不思議と居心地良い空間で、とっても幸せなひとときを過ごすことができました!
時間と体力あれば高見山展望台も
高見山の頂上には展望台もあります。時間と体力が許せば挑戦しようと思ってましたが、ウシオチョコラトルからさらに3.3km登ると知って私は諦めました(笑)
後日本当にありがたいことに宿のオーナーさんが車で連れて行ってくださったので、写真だけ貼っておきますね。
向島や岩子島、橋の向こうの因島もキレイに見渡せました!
※パン屋さんのスリールは移転
13:45 / 外周ルートに戻り東海岸沿いをサイクリング!
ちょっと余談なんですが、以前立花の海岸沿いにあったパン屋さんスリールは2020年島外(尾道市高須町)に移転されたそうなのでご注意ください。
ガイドブックやサイクルターミナルで頂いた向島マップにも移転前の場所が載っていてお店を探し彷徨ってる女性サイクリスト(私含め)を多く見かけたので、情報共有のため書かせていただきました◎
ちなみに移転後の店舗にはこちらの記事にて訪れております。美味しいパンや焼き菓子の並ぶ素敵なお店でした。
東海岸をひたすらサイクリング
向島の東海岸沿いは瀬戸内海の景色が楽しめますが、起伏が多いので西側に比べると少し辛いかなと思います。
お店や観光スポットは少ないため休憩なしで自転車こぎ続けました。
14:20 / 島の東部・歌港フェリーのりばへの案内が見えたら左折。
公民館前を横切り…
国道377号線沿いの住宅地を走ります。
後藤鉱泉所でお疲れ様の祝杯を
14:35 / 朝に通った兼吉商店街の道まで戻ってきました!
渡船に乗る前に、今日1日サイクリングを頑張った自分にご褒美を。
後藤鉱泉所は瓶入りサイダーやジュースを製造している昭和5年創業のお店。昔ながらのサイダーやラムネが味わえます。
写真中央に反射してるけどマツコさんいるの見えますでしょうか?あの「マツコの知らない世界」でも紹介されたんだとか!
欲しいジュースを伝えるとその場で店主が栓を開けてくれました。
私は炭酸ジュースあまり得意じゃなくて普段は飲まないのですが、ここのサイダーは甘いのに喉ごし爽やかでキレが良く、本当に美味しかったです。
後半は休憩なしでアップダウンを繰り返していたので、疲れた体に染みわたりました!
ちなみに瓶は再利用するので飲んだあと店内回収箱に返しましょう。
お店は17:00閉店なので、例えば今治から70km走ってきた後ここでサイダー飲もうとすると営業時間に間に合わない可能性がありますが、向島一周30kmの後であれば十分時間があるはず。ぜひ外周達成の祝杯に新鮮なサイダーをいかがでしょう。
尾道駅へ戻り自転車返却
15:00 / 兼吉から再び渡船に乗って尾道へ戻ります。兼吉のフェリー乗り場周辺からは尾道の街や古寺がキレイに見渡せてオススメです。
15:15 / 駅前のレンタサイクルターミナルに自転車を返したら、無事ゴール!!
まとめ
向島は尾道からも訪れやすく外周28kmと比較的無理のない距離なので、私みたいな初心者でも楽しく走り切ることができました。
今回の所要時間は休憩や観光時間含め7時間ちょっとでした。…といっても私の場合は向島から飛び出して寄り道したうえに写真撮影で度々自転車を停めていたので、もし初心者がシンプルに向島外周コースを走るなら(天候や風の条件にもよりますが)3時間あればいけそうな感覚です。
「しまなみ海道全ルート突破は自信ないけど、サイクリングは体験したい」という方や
「島でマイペースに観光やグルメをめぐりたい」という方は
参考にしてみてくださいね。
最後まで読んで頂いてありがとうございました!
筆者がお世話になった尾道おすすめ宿
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