2017年秋に訪れたドイツ~ハンガリー旅行記。ドイツ2日目はミュンヘンから電車で2時間ほどのネルトリンゲンという街に訪れました。町の見どころや行き方などをレポートしたいと思います。
この旅行の全体概要
- 友人との女2人旅
- 期間:2017年10月28日~11月3日
- 5泊7日でドイツ・オーストリア・ハンガリーを訪問
- ルフトハンザ航空エコノミー利用(ミュンヘンINブダペストOUT)
日程・費用の詳細はこちら
Contents
ネルトリンゲンって?
ネルトリンゲンNördlingenはドイツ・バイエルン州にある小さな町。ロマンティック街道の中ほどに位置しています。
どんな町なのか、さわりだけ調べてみると…
- 1500万年前の隕石落下跡にできた円形の町
- 町がまるい壁で囲まれているため漫画『進撃の巨人』の舞台ではないかという噂がある
- ブタが敵軍から町を救ったことがある
- 町の教会でネコの職員が働いている
なんか色々とカオスで面白そう・・・!
※イメージ図
さっそく壁外 壁内調査に乗りこんでみましょう~
ネルトリンゲンを町歩き
見どころ①『進撃の巨人』みたい!円形の壁
駅から歩いてまず目に飛び込んでくるのが旧市街をぐるっと囲む壁。
「壁に囲まれた街」と聞いて、こちらの漫画を思い出す方も多いのではないでしょうか。
壁内の人類と壁の外との戦いを描いた、言わずと知れた大人気作品。ネルトリンゲンはその街の形と建物の雰囲気から「物語のモデルなのでは?」と噂されています。
航空写真を見ると円形の壁の中にオレンジ屋根の家々がびっしり。噂になるのも納得です!
壁は一部途切れる部分もありますが、旧市街の周りをキレイに一周しています。このような城壁がほぼ完璧な形で残っている町は世界的にもめずらしいそうです。
ちなみに『進撃の巨人』の世界では壁は高さ50mの設定ですが、ネルトリンゲンの壁は僅か10mほど。超大型巨人でなくても即突破されちゃいそうですね…
壁の存在も勿論ですが、壁内に建ち並ぶ民家がよりいっそう物語の世界を彷彿とさせました。
屋根の色や形、窓のつくりがアニメで見た街並みにそっくりで、調査兵団が飛び回ってるんじゃないかという錯覚さえ起こります!
また余談な上にオタク目線で恐縮ですが、ネルトリンゲンの昔の地図を見ると、壁の外側に三角の突起が突き出ているのが目に止まりました。聞くとこの突起、当時は壁の複数個所に設置され、敵軍の攻撃を防ぐ「堡塁」の役目を持っていたそう。現在も2カ所だけ残っています。
「壁の外側に向けての囮的な役割」って、まるで主人公たちが住んでいたシガンシナ地区みたいですよね。
こちらは人が住むほど大きい規模ではないけれど、進撃の世界との思わぬ共通点にちょっと興奮しました・・・!
見どころ②ブタが救った町
ドイツの実際の歴史でも、ネルトリンゲンは何度も戦いの舞台になりました。そんな中、敵から町を守ったのは調査兵団…ではなくて1匹のブタだったそうです。
15世紀のある時、敵軍がこの町に夜襲をかけようとしていた時に町で飼っていたブタが城門から逃走!!「豚が逃げたぞ!」と皆が飛び起きて、町の中は大騒ぎに。敵も襲撃を諦めたんだとか。
そのためネルトリンゲンでは町を救った英雄として色んな所にブタさんオブジェが飾られているのを目にします。
街歩きをしながら、カラフルで可愛い豚さんたちを是非探してみて下さいね。
見どころ③聖ゲオルク教会 St.Georgs-Kirche
ネルトリンゲンで必ず訪れておきたいのは町の中心にそびえる聖ゲオルク教会とダニエル塔。聖ゲオルク教会は無料で内部見学が可能です。
ネルトリンゲンは、巨大隕石のクレーター上に築かれた町だそうです。それこそフィクションみたいな話ですが、こちらは実際のお話。その証拠としてネルトリンゲンが位置するリース盆地では衝突時にできる鉱石スエバイトがたくさん採取されています。
聖ゲオルク教会の建築にもこのスエバイトが用いられていて、外壁の黒いつぶつぶが特徴です。壁内にあるリースクレーター博物館には衝突時の様子や月の石が展示されているので興味のある方は是非。
見どころ④ダニエル塔とネコ職員
聖ゲオルク教会の塔 (通称ダニエル塔) には階段で登ることができて、上からの展望は絶景です。
オレンジ屋根の家々と、その先に広がる平原。塔は約90mという高さがあるので、まるで超大型巨人になったような気分で町を見下ろせます(笑)
塔は教会部分とは別の入り口になるのでご注意を。350段の階段をひたすらのぼります。
頂上目前にちょっとした展示コーナーがあって、ここで入場料€3.5(訪問当時)を払います。
レトロなチケットが可愛いですね。
また、私がこの塔を登ったのは、景色以外にもう一つ目的がありまして、、、
そう!この塔で働くネコさんに会うためです。名前はヴェンデルシュタイン 名前からして威厳漂うこのネコは、実は立派な市の常勤職員なんです。
展示室から展望台まで観光客を案内したり、塔にやって来るハトやネズミを追い払うことがお仕事。代わりに食事と寝床が保証されているそうです。
私たちが訪れた時は、最初どこにも見当たらなかったので、受付にいた男性に聞いてみました。
受付裏の管理室に案内してもらいました。アイドル猫との初対面にドキドキしてると…
めちゃくちゃ眠そうwww 超不機嫌なヴェンデルシュタインさんがお迎えしてくれました。受付の方によると、この直後に完全に寝落ちしたそうです(笑)
行き方
そんなネルトリンゲンへの行き方もシェアしますね。
ミュンヘン München Hbf. からネルトリンゲン Nördlingen にはドイツ鉄道(DB)で約1時間半~2時間半。直通またはアウグスブルクやドナウヴェルトで乗り換えが必要な便もあるので、ルートを事前にチェックしておくのがオススメです。
DB公式サイト(英語)で乗り換え検索したり、事前予約もできます。
英語での手続きが不安な方は、日本からオンライン予約していく手もあります。
日本語で鉄道予約できるサイト Omio
また、事前予約せず安く抑えたい方はバイエルンチケットを利用していくのもお得。赤い車両のRE(快速)とRB(各駅停車)に乗車できる乗り方題券で、私達も現地ミュンヘンでバイエルンチケットを購入して訪れました。
詳細はこちらの記事をどうぞ。
ネルトリンゲン駅に着いたら、旧市街までは徒歩5分ほど。
駅から北西へ進んでいくとダイニンガー門Deininger Torという旧市街への入口が見えてくるので、ここをくぐると城壁の中へ入れます。
おすすめ訪問日
ネルトリンゲンはミュンヘンから遠すぎず日帰りでも訪れやすい町ですが、訪問する曜日は要注意。私たちが訪れたのは日曜だったのですが、ドイツでは「日曜日は極力お店を閉めて休みましょう」という閉店法なる決まりがあり、地方の町はほとんどのお店が閉まります。雨が降っていたこともあってこの日は町が全体的にガランと静まりかえってました。
お昼12時でこの様子。お土産屋さんもカフェやレストランも、ほとんど開いていませんでした。お土産屋さんや食事も楽しみたい方は日曜を避けた方が無難かもしれません。
まとめ
ということで、町は閑散としていましたが、大好きな漫画の世界に浸りながら円形の壁を実際に歩けたし、猫ちゃんにも会えたので個人的には大満足。
バイエルン地方には、ネルトリンゲンの他にも可愛い町が点在しています。
近くにはドナウヴェルトDonauwörthというパステルカラーの町や、子供祭で有名なディンケルスビュールDinkelsbühlという町などなど。ネルトリンゲン自体はとても小さく、半日もあれば周れてしまうので、近隣の町とあわせて訪れてみてはいかがでしょう。
こちらのサイト GetYourGuide は渡航先での豊富なオプショナルツアーを検索・予約できます。ミュンヘン発着でロマンティック街道の町をめぐる日帰りツアーなどもあります。右上のプロフィールボタンから日本語表示もできるので、是非チェックしてみてくださいね!
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