こんにちは!
ベルギーに訪れたら首都ブリュッセルも良いですが、他の街も魅力的です☆
地域によって公用語が異なる国、ベルギー。
ブリュッセルはフランス語メインですが北部の街に行くとオランダ語が飛び交っていたり、南部のワロン地方では一部ドイツ語まで使用されていたり。
街並みもその土地によってガラッと変わるので、まるで違う国を訪れたような気分になります♪
ベルギーの国土は九州ぐらいで、あまり大きくありません。しかも首都が国のほぼ中央に位置するため、ブリュッセルに滞在すれば国内ほとんどの街に日帰りで訪れることが可能!
私もベルギー2日目にブリュッセルから北部の街アントワープを訪れましたが、
半日で行って帰ることが出来ました。
今回はその様子をお伝えします。
Contents
アントワープを日帰り観光
どんな町?
アントワープ (蘭:Antwerpen/仏:Anvers) は、ベルギー北部・オランダとの国境近くの都市。ブリュッセルから電車で最短40分で行けます。
街は古くから海運商業で栄え、ダイヤモンド取引の中心地としても有名。
近年では多くのファッション店が並び、流行の最先端をいくモード発信地だそうです。
…って聞いたうえで⇧日本発のユニクロが進出してるの見ると嬉しいですね♡
なんとなく「ブルージュやゲントとかより小さい町なのかな?」とイメージしていたのですが、実際に訪れてみるとアントワープはベルギーで一番「都会」な印象を受けました。
例えばブルージュは町中が徹底して中世。どこを切り取ってもおとぎ話のような世界です。
一方アントワープは、歴史的建築と現代的なお店や流行が混在した町並み。
それぞれに良かったので、時間があれば両方行って頂きたいです。
ブルージュ旅行記はこちら
『フランダースの犬』をめぐる
日本人観光客にとって、アントワープは『フランダースの犬』の舞台としても知られます。
絵の好きな少年ネロと老犬パトラッシュの生涯を描いた物語で、悲しすぎるラストシーンはあまりにも有名ですよね ><
子供の頃『世界名作劇場』は毎週欠かさず見ていたけど、『フランダースの犬』って70年代の作品だったのですね。最後の教会のシーンしか見たことがなかった私は、ベルギー旅行の前にレンタルして全話鑑賞しました!
↑ただのミーハーとも言います(笑)
大聖堂と市庁舎
直前にアニメを頭に焼き付けたあと訪れてみると、思ってた以上にアニメ内でアントワープの街が再現されてて驚きました!
ネロが憧れた画家ルーベンス
絵画コンクールが開かれた市庁舎
っていう詳細シーンまで分かるぐらい実際の建物が忠実に描かれていました★
大聖堂の東には「牛乳市場」という道が残っています。牛乳配達の仕事をしてたネロやおじいさんはココに来てたんですね。
そしてラストシーンの大聖堂!
高い尖塔と大きな金色の時計は、物語の中でも印象的でした。
内部には、ネロがずっと見たかったルーベンスの『キリスト昇架』と『キリスト降架』があります。また、ネロがお祈りしていた祭壇では同じくルーベンス作『聖母被昇天』も見られます。
『キリスト昇架』
『キリスト降架』
『聖母被昇天』
高い天井の窓から優しい光が差し込みます。この天井から天使が舞い降りてくるんですよね… うぅ(ノД`)
ルーベンス作品以外にも宗教画がずらりと並ぶ聖堂内。
ここまで絵画が飾られた教会も珍しいのではないでしょうか。美術館のようでした。
大聖堂前の広場には日本企業寄贈でネロとパトラッシュの記念碑が建てられているのですが、、、
休憩用のベンチになってました (ノД`)
実は『フランダースの犬』、原作はイギリスの児童文学なのでベルギーではあまり知られてないそうです。物語の舞台ということでアントワープを訪れるのは、殆どが日本人のようですね。
ベルギー最大のゴシック建築であるアントワープ大聖堂は『フランダースの犬』を抜きにしても素晴らしい場所。アントワープ観光には外せないスポットです✨
- Onze-Lieve-Vrouwe kathedraal
- Groenplaats 21, 2000 Antwerpen,
- 最新情報は公式サイト(英語)をご確認ください
ネロたちが住んでた村もあります
「もっとネロたちの軌跡に触れたい!」という場合はホーボーケンまで足を伸ばすのも良いかもしれません。
物語の中でネロたちが住んでいたのは、アントワープ近郊にある村・ホーボーケン。ここも実在する地名で、現在はアントワープ市内のホーボーケン区。
アニメのような自然豊かなイメージとは異なりますが、カペル通りという道沿いにネロとパトラッシュの像が建っています。
像というよりお墓っぽい…
ネロたちはこの辺りからアントワープまでの片道約7kmも歩いて牛乳配達していたんですね・・!歩くには辛い距離ですが、今はトラムで行けるのでご安心を
ルーベンス像が建つ広場前のトラム停で確認したところ、ホーボーケンHoboken行き(4番)に乗れば所要30分で行けるそう。
私は時間切れで行けてないので詳細や感想は書けませんが、ひとまず像の存在と場所だけ紹介させて頂きました
アントワープの中央駅は必見
アントワープには『フランダースの犬』ゆかりの地以外に
- ルーベンスの家
- ルーベンスが眠る聖ヤコブ教会
- 王立美術館
- 130年の歴史がある動物園
- 世界遺産プランタン・モレトゥス博物館
などなど観光スポットがたくさんありますが、私のような弾丸旅行者を想定したうえでオススメしたい場所があります。
アントワープ中央駅です!
巨大ドームと豪華な装飾が圧巻のアントワープ中央駅は、その重厚感から「鉄道の大聖堂」と呼ばれます。着工当時の最新技術である鉄とガラスをふんだんに使った建築は息を飲む美しさでした。
2018年にはキムタクの次女Kokiさんが出演するCMロケ地としてテレビやネットニュースでも取り上げられていました☆
待合ホールにはベルギー産の大理石が使用されています。
ホームが横並びになってるのではなく、階層で分かれている点もカッコ良いですよね♡ 中央が吹き抜けのエスカレーターで、各階両脇のホームに列車が発着するようになってます。
元々ヨーロッパの駅や鉄道が好きな私ですが、ここアントワープ中央駅は今まで見たどの駅よりも感動しました!駅なら鉄道で訪れる方なら必ず通る場所だと思うので、ぜひ構内を見学してみてください☆
最上階にはかつての王族用待合室を使用したカフェも入ってます ✨
アントワープへの行き方
最後にブリュッセルからの行き方と券売機でのチケット購入方法を紹介します。
電車でアントワープに行くには、ブリュッセル中央駅(北駅や南駅でもOK)からアントワープ中央駅まで約40分~。
金額はICの2等が往復約€15。(金曜19:00~日曜の乗車なら週末割引適用で半額になります!)駅の窓口または券売機にて当日購入で乗れます。
ここでは券売機でのチケット購入方法をお伝えしますね。
チケットの買い方
ベルギー国鉄の券売機。
最初にTOP画面右下の青ボタンでEN 英語を選択すれば操作しやすいです 左の欄からStandard Ticketをタッチ。
行き先を入力しますが、アントワープやブルージュ、空港行など主要の行き先は元々ボタンが用意されてます。今回はアントワープANTWERPEN-CENTRAALのボタンを選択。
片道/往復、乗車クラス(1等or2等)、乗車日、乗車人数を選択します。
内容に間違いなければPayボタンで進みます。(画面は別の場所に行く時に撮影しているので表示金額が異なりますが、基本の操作方法は同じです。)
券売機によりますが、この機械はクレジットカードでの支払いしか出来ませんでした。
右手にある差込口にカードを入れて、操作します。
ヨーロッパの券売機は現金が使用出来ないことがあるのでカードを持参してると安心です。新しく作るなら入会金・年会費無料、海外旅行保険(利用付帯)も付いてくるエポスカードがおすすめ
支払いを終えるとレシートが要るかどうか聞かれるので選択。
取り出し口にチケットが出てくるのを待ちます。
無事乗車券を買えたら電光掲示板の案内に従ってホームへ。改札はありませんが車内検札が行われる場合があるので切符は失くさないようにしましょう。
車両の扉は自動で開かない列車が多いので、扉にあるボタンを押して開きます。
ブリュッセル~アントワープのIC車内。2等でもじゅうぶんキレイでした!
アントワープ中央駅に到着です。到着時も改札はないのでそのまま外へ出られます。
まとめ
以上、私が訪れたアントワープの観光スポットと行き方を紹介させて頂きました!
朝7:30にブリュッセルを出発し、ブリュッセルに戻ったのは13:00すぎ。
半日で見どころ全てを周り切ることは出来ませんが、
- 「ふらっと買い物に」
- 「ちょっとルーベンスの絵を見に」
ブリュッセルからの近さ(電車で40分)を考えると、
そんな気軽なかんじで行ってみるのも全然アリだと思います♪
もしアントワープに訪れたら、下記のカフェやチョコレートショップもおすすめです。
(それぞれ感想や店舗詳細は別記事にて。)
Desire De Lille(デジレ・ドゥ・リール)
美味しいワッフルとホットチョコレートが頂けます。
The Chocolate Line(ザ・チョコレートライン)
王宮の建物内にあるチョコレートショップ。
変わった味やチョココスメなど、一味違ったチョコ製品が手に入る人気店。
アントワープ、ブルージュ、ゲント、ワロン地方・・・
ブリュッセル以外のベルギーの街にも、是非訪れてみてくださいね
ベルギー旅行でお世話になったガイドブック