ポルトガルに行けず尾道旅行してみたら想像以上に満たされた話




 

こんにちは!なっつです。

新型コロナウイルスが再拡大しており、自由な海外旅行が懐かしいを通り越してもはや幻だったかのように感じる今日この頃…私のヨーロッパ長期旅の夢もまだまだ実現できそうにありません。

そこで今回はこのブログで初めて国内旅行を記事にしたいと思います。

海外に関する記事は全て2018年以前の訪問に基づきます。コロナ渦や昨今の情勢により施設の営業状況、交通の運行状況、物価などが異なる場合がございますので、渡航計画の際は各公式サイトで最新情報をご確認ください。

久々の旅先は尾道でした

インスタと最近はじめたTwitter(@nattu_sampo)では割とリアルタイムに更新していたのですが、この夏 広島県尾道市で3週間のワーケーション をしてきました!

2019年に北海道を訪れたのを最後に約1年半ぶりの旅行。旅が生きがいの私としてはこんなに間隔が空くのは初めてでした。

尾道を選んだ理由のひとつは居住地である岡山から近い点。在来線1本で行けるという気軽さは大きなポイントでした。

そしてもうひとつは、今年ポルトガル渡航を断念した私は海と坂にすごく飢えていたからです(笑) 

尾道天寧寺

今まで尾道をちゃんと旅行したことはなかったのですが、テレビや観光ポスターなどから漠然と細い階段状の路地とその先に見える青い海のイメージがありました。

ポルトガルの首都リスボンも、一度訪れて以来、頭に焼き付いているのはそんな景色なんです。

リスボンアルファマ地区

リスボンの町並み。(奥に見えるのは正確には海ではなくテージョ川という河川になります。)

街の規模の違いや和洋の違いはあれど、起伏の多い古い街という点で似たものを感じるのかもしれません。

リスボンの丘にあるアルファマ地区は1755年のリスボン大地震の時に被害が少なく古い家や教会が残っているのですが、尾道の山手に古民家や古寺が多いのも戦時中の空襲の影響が少なかったためという歴史も共通するものがあります。

街の地図を見比べてみても・・・

中心部のすぐ南側に対岸の街があって船が頻繁に行き来しているところ。大きな橋が架かっているところ、なんとな~く似てる気がしませんか・・・?

尾道向島から

向島から見た尾道

リスボンアルマダから

アルマダから見たリスボン

あと気候が温暖なところとか、中心部西に倉庫をリノベーションしたお洒落施設があるところとか(マニアックですみません) リスボンとの共通点を探し出したのをきっかけに、どんどん尾道が気になり始めました!

わたし

ポルトガルに行けない悔しさを埋める場所はここしかない!

そんな 不純な動機 で選んだ尾道ですが、実際訪れてみると3週間の滞在は思い描いてた以上に幸せで、ポルトガル関係なく純粋に尾道という街に惚れ込みました

そこでこの記事では私の尾道での1日の過ごし方をおおまかに紹介しながら、3週間の滞在で感じた尾道の魅力をお届けします。

私の尾道での過ごし方

3週間もの期間何してたかというと、ワーケーションで訪れたので半分ぐらいは宿でリモート仕事していました。尾道の対岸・向島に滞在し、平日の午前中は宿にこもってPCをカタカタ。

尾道でお世話になったゲストハウス

ゲストハウス尾道ポポー 

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午後に一区切りついたら、渡船に乗って尾道観光へ出発です!

尾道の渡船から

3分の船旅が観光のスタート

毎日地元の人たちにまじって渡船で尾道側へ渡る時間が大好きでした。「中心部へ行くたびに船移動」と聞くと何だか面倒なかんじがするかもしれませんが、尾道の渡船は約3分の乗船時間なので本当にお手軽!運賃も運航会社によるけど片道60円~100円(自転車は+10円)と超良心的なんです✨

尾道の渡船風景

朝は地元学生さんが多くまるで電車に駆け込むように自転車で滑り込み乗船する姿が微笑ましかったです。郵便配達のバイクも渡船を利用するし、通勤帰りの車も尾道大橋があるにも関わらず渋滞を避けて車ごと渡船に乗っちゃうんだとか。

尾道の渡船風景

現在尾道水道には3社の渡船が運航していて、それぞれ尾道~向島のあいだを行ったり来たりしています。昔は9路線もあったけど徐々に減っていったそう。尾道の風物詩であるこの風景がずっと残っていって欲しいなと思います。

ランチとおやつが毎日の楽しみ

尾道側へ着いたら遅めのお昼ごはんです。リサーチしておいた尾道ラーメンの人気店「壱番館」へ。

尾道ラーメン

鶏ガラと魚介だしの醤油スープに、豚の背脂が浮いてるのが特徴の尾道ラーメン。個人的にはラーメンの種類で尾道ラーメンが一番好きです。ネットでも買えるようなのであっさりめのスープがお好きな方は是非お試しください◎


尾道焼き

尾道といえばお好み焼きも有名ですよね。揚げイカと砂ずりの入った尾道焼きは香ばしくて食べたあと甘さが残り、病みつきになる味でした。

尾道U2のウッドデッキ

飲食店を覗いて混んでる日は予定変更。パン屋さんやお菓子屋さんで買ったおやつを海辺に座って頂きます。

尾道プリン

尾道ではレモン果汁入りのプリンやレモンケーキ、はっさくを使ったゼリーや大福など、瀬戸内らしい爽やかなスイーツを楽しめます。尾道水道を眺めながら食べるおやつは最高の贅沢でした✨

尾道でおすすめのおやつ・パン・お土産まとめました

尾道駅前遊歩道

尾道水道沿いの遊歩道にはたくさんのベンチが並んでて昼間からビール飲んでる人、PCや読書する人、参考書広げて勉強してる学生さんも多く見られます。

毎日歩いても飽きない街並み

観光は基本的にひたすら街歩きをしてました。地元の人には「3週間もおったら飽きるじゃろ~~」って笑われたけど、それが全然飽きなかったんです!

尾道みはらし亭

尾道ってワーケーションにちょうど良い街加減で、都会すぎず田舎すぎないんですよね。スーパーやコンビニ、電気屋、銀行、ホームセンターといった生活に必要なお店は一通りあるから仕事や身の回り品の調達に困らないし、その一方で海と山と島が織り成す素晴らしい自然風景も楽しめます。

尾道古寺巡り

お寺やギャラリー・美術館などもあり歴史・文化を味わいながらゆったりとした過ごし方もできます。(しかもどのお寺も眺めが最高!)

尾道浄土寺不動岩から

日本遺産である尾道市は「箱庭的都市」といわれ山と海の間に街がギュッとまとまった街。見どころも生活に必要なものもコンパクトに凝縮されているため歩いて行動しやすいです。

尾道浄土寺から

山と商店街と海が並行して続くとってもシンプルな街並みとなっています。

例えば「今日はお天気だから海が見たいな」と思ったら

尾道駅前遊歩道

尾道水道沿いにずっと続く遊歩道をお散歩。

尾道本通り商店街

天気が今イチの日はアーケードの下を歩きます。

尾道本通り商店街

全長約1.2kmの尾道本通り商店街は昔ながらの商店と新しいショップやカフェが混在する面白い場所。お土産探しや食べ歩きにもピッタリです。

尾道浄土寺

山手を歩く場合は「古寺巡り」や「尾道七佛巡り」といった尾道駅~浄土寺を東西に歩くコースがあります。観光案内所でルートマップがもらえるのでそれを辿ってみるのもオススメ。

尾道帆雨亭

山手のカフェは見晴らしバツグン!散策途中の休憩にぜひ。

千光寺山展望台には頑張って徒歩でのぼる時もあれば、片道320円でロープウェイが出てるので、上りだけ利用して下りは散策しながら降りてくる時もありました。

尾道千光寺山展望台

尾道猫の細道

途中には「猫の細道」という趣たっぷりの路地があって、まるでジブリの世界に紛れ込んだかのような気分になります!

尾道千光寺下の猫のいる公園

千光寺下の公園ではたくさんの猫ちゃん達がくつろいでるので、散策中出会えるかもしれません。

こんなかんじで私はその日の天気や気分で散歩コースを決めていました。尾道の街は3週間毎日歩いても新たな発見があり「こんな見晴らし良い場所あったんだ」「明日はこのカフェ入ってみようかな」「こんなところに猫ちゃんが!!」と、お気に入りの場所が日に日に増えていきました。

夕焼けとライトアップ見ながら宿へ

たっぷり歩いたら尾道水道の夕焼けを眺めながら宿へ戻ります。

向島から見た尾道ライトアップ

向島から見る尾道の夕暮れはロマンティックでお気に入りの風景のひとつ。

スーパーで買った晩御飯を食べたあとは、昼間遊んだぶん働きます(笑) 土日の夜や仕事の少ない日はゲストハウスの方と交流することもあり楽しかったです。

土日は遠出も!思い切り観光を楽しむ

平日の昼間は街歩きしながら一応いつでも仕事連絡できるようスマホを気にしていましたが、土日は完全に仕事を忘れて楽しみます!電波とかも気にしなくて良いので毎週レンタサイクルで自然を満喫してました。

向島+岩子島を1周してみたり、

しまなみ海道サイクリング往復にチャレンジしたりしました。

サイクリングしすぎな件(笑)

幸福度高まった尾道滞在

そんなかんじでマイペースにワーケーションした尾道での3週間は、私にとって夢のような時間でした。

正直最初は、海外に行けないから国内でガマンという代替的な気持ちで訪れました。

でも今回の尾道滞在は、終えてみると大好きなヨーロッパ旅行に負けないぐらいの満足感・幸福感がありました。

滞在最終日は尾道を離れるのが名残惜しすぎて駅前のベンチに5時間居座ったぐらい。←すぐ隣の県民なのにw

渡船や曲がりくねった階段など自分が普段住んでいる場所とは違う風景。でもなぜか懐かしく居心地の良い空気感。美味しい食べ物。サイクリング中の心地よい風。出会った地元の人たちの温かさ。

尾道の階段と猫

この道を通ると毎回出迎えてくれる猫ちゃん

数々の文豪や映画監督が尾道を作品の舞台に選んだり気に入って移住する若者が多いという事実にも納得✨

地元から近いのに今までよく知らなかった尾道の魅力に気づいたと同時に、やっぱり私は旅行が好きなんだと改めて感じました!!

千光寺鼓岩(ポンポン岩)と猫

これからのブログ内容のこと

という訳で、最後にこのブログと私のこれから…というと大げさですが、ちょっとだけ内容変更のお知らせして終わりたいと思います。

当分の間は、こんなかんじでワーケーションしながら国内の魅力を再発見したいと考えています。

もとはヨーロッパ渡航するために手に入れた場所に捕らわれない働き方。コロナで渡航は断念したけど、今はそれを活かして国内で長期滞在型の旅行を実践しています。尾道のあとは京都、別府、松山の順に1ヶ月ずつ滞在予定。

そして長期旅をする中で気づいた魅力やオススメスポットについて今後ブログでも発信出来たら良いなと思います。

私のヨーロッパ弾丸旅行の体験から現地の情報やオススメなどをお届けしたいと思って始めた当ブログ。ヨーロッパ以外の旅やワーケーションのこと発信して良いものか悩んでいたのですが、多くの日本人にとってヨーロッパに行くこと自体が困難になってしまった今、こだわりは捨てて国内のこともブログに残していくことにします!それに伴い、ブログ名もしれっと「1week ぐらし」に変更しました。

旅する国は変わりますが観光や交通、グルメなど長期滞在ならではの情報を色々発信したいと思いますので、また覗きに来ていただけると嬉しいです。

最後まで読んで頂いてありがとうございました!

尾道でお世話になったゲストハウス

ゲストハウス尾道ポポー 

楽天トラベル じゃらん るるぶトラベル
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『ポルトガルに行けず尾道旅行してみたら想像以上に満たされた話』へのコメント

  1. 名前:もっち 投稿日:2020/12/23(水) 23:59:12 ID:061727216 返信

    久しぶりの書き込みです。コロナで大変ですがお元気ですか?
    偶然ですが、私たち夫婦も先日尾道に旅行してきました。
    確かに、私たちも新婚旅行の地であった
    リスボン・ポルトによく似ていると思いました(笑)

    帆雨亭もいかれたんですね?
    志賀直哉の初版本と佐々木希の写真集はご覧になりましたか?
    みはらし亭からの景色も絶景ですよね。
    やまねこのプリンとはっさく大福などなど書ききれませんね(笑)

    私たちは、岡山から尾道までラ・マルしまなみという、
    臨時の観光列車(快速グリーン車)で訪問しました。
    機会があったら乗車してみてください!

    • 名前:なっつ 投稿日:2020/12/24(木) 13:36:19 ID:2e49fb462 返信

      コメントありがとうございます!もっちさんもお元気ですか?
      最近はコロナの状況と相談しながらゆったり国内旅行をしております。

      帆雨亭・みはらし亭・やまねこプリンなど写真でお分かりになるとは、さすがは実際行かれた方です(笑)
      志賀直哉の初版本は見ましたが、佐々木希の撮影にも使用された場所だったんですね!コメント読んで調べて知りました!

      尾道を気に入りすぎて来春さらに長期で滞在する予定なので、帆雨亭にも再訪したいと思います。
      ラ・マルしまなみ見た目も自転車も積めるところも凄く良いかんじですね。 岡山から行くとき乗ってみたいです♪